御前浜釣行からの西宮回生病院からの南甲子園浜 2

ようこそおこしくださいました!富巳にぃです!

前回の続きです。

 

何とか車に乗り込み、西宮回生病院

(火垂るの墓にでて来た回生会)に到着。

念願の手洗い、髪直しは出来ず。

入り口で係の方に

 

「あの〜、針が手に刺さって抜けないのですが、見て頂きけませんでしょうか?」

と、

シミュレーションどおり、礼儀正しめを心がけ、

照れ笑い浮かべながらお声がけすると、係の方は、

お化けでも出たかの反応で、

 

「エライコッチャ!」と、直ぐに急患扱いしてくれました。

 

もっと大変な方を沢山これまで見てこられただろうに、凄く思いやりを感じる、ご対応、ありがたいことです。

 

遊んでてドジったオッさんは何か申し訳ない気分です。

 

「すぐに2番で見ますので、しばらくお待ちください」

 

待っていると

 

「今日、保険証はお持ちですか?」

 

「はい!持っていますが右手がこれで出せません」

 

保険証は先ほどヨガのようにぐねって必死で取り出した財布の中です。(笑)

 

「いいです、いいです!ではお名前は」

 

「〇〇富巳〇です。」

 

「痛いでしょ~!もう少しだけ待ってくださいね」

 

「ええ!お気になさらず」

 

そりゃそうだ!

 

こんな大きくて立派な病院、

 

それなりに深刻に具合の悪い人がたくさん待っているはず、

 

こんな悪ふざけで手にルアーをぶら下げた、

 

レジャー日焼けのおっさんなどできるだけ後回しにすればよい。笑

 

かなり痛そうに見え、通りがかりの人も苦悩の目で見ていたりしたが、本人はそれほどでもない、骨は無事みたいだし。

 

こんなのより、

 

タンスの角に足の小指をぶつけた時の方が10000倍痛い。

 

野球のボールが股間に直撃した時の方が20000倍痛い。

 

歯医者さんの器具が、間違って、神経近くに当たった時の方が50000倍痛い。

 

しかしこの病院はみんな忙しいのに親切で、

 

人を不安にさせないための様々な声掛けを、看護師さん、事務受け付けの方ともに、丁寧にしてくれる。

 

診察室に入ると、

これ又、

温かく優秀そうな先生が、

レアケースな急患ながらたじろぐことなく、私の希望も聞いていただき、

針の根元をニッパーで切り針先を貫通させて針先から抜き、

あとは患部のばい菌をひたすらとる方法(ふつうは患部をメスで切り針を取り出し何針か縫うのが基本らしい)で処置していただいた。

 

これだと大げさな包帯を巻かなくて済む。

「あっ!ペアンだ!」

とか

「すごいニッパーだ!」

とか

心の中ではしゃいでしまった。

 

やっと取れた!これで普通の人間に戻れる。

 

ヘタレのくせして、車の修理、散髪でも

注射でもこんなエグイ処置でもジッと見る。

興味深い。

小さい頃は勇ましい子と、思われただろうけど、

 

今は多分、なんかあったら訴えるつもりかと、

 

思われているかもしれない。

 

イエ!違います。

把握したら、自分でやってやろうとたくらんでいるだけです。笑

 

麻酔が効いて親指の付け根だけルフィのように膨らんでいるギアサード感。

 

念のためレントゲンを撮ってもらい、点滴室へ。

血管が細く針が入らないので、大抵、手の甲か手首の表側に針を刺されます。

(肥えているせいではありません)

 

天井を見つめて退屈する。

 

かなり、苦手な設定。

 

看護師さんが話ししているのが聞こえる。

 

こんなレアなケースは器具を揃えるのに、モタついてはいけないので、

いかに素早く揃え、特別な薬品などを、常に新しく常備する為にどうやって回転させるか、相談しあってた。

 

多分ぼくのせいです、ごめんなさい。

 

よく、刑事ドラマで拳銃に撃たれた刑事の手術が無事成功し、

 

助かった刑事に、同僚が医師から預かってきた、摘出後の銃弾を見せる時、

 

その銃弾が入ってがちな袋に

 

僕のルアーも!!

西宮回生病院、温かい良い病院でした。

おまけにお隣の処方薬局まで仕事は早く、

説明は丁寧でチョット感動。(ビザン薬局)

ありがとうございました。

鉄人Mさんに挨拶をと、

河口から見渡すがもういらっしゃらない。

当たり前かもう1時です。

潮も動いていません。

これが本当の潮時に帰られたのですね。

手はギアサードのまんまだが

チョット酷い不完全燃焼感。

このままでは一酸化炭素中毒でまた病院に逆戻り。笑

「チョットだけ・・・」と南甲子園浜へ。

続く

御前浜釣行からの西宮回生病院からの南甲子園浜

ようこそおこしくださいました!富巳にぃです!

何種類もの試しルアーが具現化してしまい、

その上仕事も大忙し。

また、例のごとく急ぎでルアーを作り、

朝、3時に起きて、

刺さりの良い針を付け、

土肥富の刺さりの非常に良い針を付け、七時に到着。

いい感じ、小潮6時半満潮という事は、これから潮はよく動くはず。

今日は人っ子1人いない感じ、

ゴロタも空いている。

ルーティン成立!

トイレ、姫、ゴロタ。

姫も暖かいせいか上機嫌。

 

なんか良い事ありそうだ!

 

ゴロタを攻めるが反応なし。

 

端境、反応なし。

 

砂浜反応なし。

 

 

 ??!!

 

いい事なんて無い!

 

新ルアーは完璧。

これで反応ないとは。

気を取り直し、河口に到着。

また地形が変わっている。

だいぶん深い所も出来てきた。

黄金のかけ上がりまたできないかな?

しかしまだマダラな状態。

河口沖も多少削れてある程度水深もでてきた。

河口沖はイナっ子の大群がコツコツとアタリ、鈍感な私にはシーバスのアタリなど識別不可能。

引ったくってくれるほどの活性も無い。

 

河口東側のバミューダ越えキャスト。

ここも幾分削れてきている。

手前はイナっ子の帯、河口から途切れずに下図のように10~20㎝ぐらいのイナッコの群れがステイしている。

それの向こう側迄はなんか甘噛みアタリがチョコチョコとある。

表層に小シーバスがうろついてる様な気配。

この際チビでもシーバスはシーバスと軽いルアー・ドラグ緩々・おばせからテンションの繰り返しで何度も誘うが、直ぐにイナっ子コツコツ地帯に。

イナっ子ストラクチャーに潜むはずの、デカシーバスも反応しない、おそらく食べ頃サイズのイナっ子が沢山のいすぎてじっとしている。

この状態ではシーバスは無駄に動かずフランス人の様にユックリ、豊かにお食事する模様。

 

秋の垂水漁港で真鰯が群れて防波堤際でじっとしていた時、80センチクラスのシーバスが何匹も横付けし、群れから外れ口の前を通った真鰯だけピタゴラスイッチの様に食べていた。

 

見えないので分からないが、多分そんな感じなんでしょう。

もう仕方ない。

御前浜シーバスと、仲良くしてくれる鉄人M氏と会えないのは残念だが、ボトム狙いでサクッとチヌさんにでもお世話になり、そのあと、今日は南甲子園浜でも偵察に行くとしよう。

重たい目のルアー、ロングキャスト。

「ゴンゴンゴンゴン!ギュー」

重たい明らかにデカめの真チヌ!

記録更新か?

「ゴツゴツゴツゴツ、スン!?」

バラした!

チヌバラすって?

名人降格!

ッカ、チヌって、合わせる時、大概針をもうかじってる状況なので、掛が悪かったのでしょうか?

気をとりなおして、オレンジから、ブルー系にカラーチェンジして、キャスト。

ちょっと早引き気味でストップアンドゴー。

ストップからのジャークで

「ズン!」

「イヤイヤ!イヤイヤ!」

「バタバタバタ!」

ドラグが鳴る。

デカイ、シーバスか?

しかしけたたましくデカイ元気ボラのしっぽ掛の可能性も?

早くエラ洗いしてみ!

してみ!

ドラグを締め気味にして丁寧にイナしながら引いて行く。

ここでバレたら仕方ない、このままではドラグはどんどん出てのされる。

ん?

引っ張る力と逆方向に逃げる様に走った。

こんなことするのはボラ!

そう思うと妄想はボラのしっぽ掛にシフトするが、

以外にシーバスなんて嬉しい誤算を何度かやっているし。

ここは一応丁寧に。

 

「ジャンボマッスルボラ!!」

70あるかないか!!

しっぽの根元にリアフックがガッツリ掛かっている

ランディングネットに入れるのが面倒になり、岸まで戻るのもなんなので、

プライヤーで直接針をつかんだ瞬間!

ボラが暴れフロントフックが私の右手の親指の付け根に貫通。

逃げるボラ!

堪える私!

まさに血肉の引っ張り合い、

フルコンタクトボラ釣り!

江戸時代の拷問2018

その辺りの記憶が必死過ぎて定かで無くなっているが、

何とかランディングネットに入れ、

左手でプライヤーを持ちルアーをつかみ、エイを踏まないように、摺り足で岸に戻る。

ボラを網に巻き込んで暴れないように、足で網を固定し何とかボラが外れ、ボラは救出。

今度は自分!

 

一回「エイッ!」と逆方向に抜いていみる。

 

ただただ痛いばっかりで全然抜ける気配なし。

とりあえずラインをスナップの根元で切って、

リールを巻き、

後ろにそびえる西宮回生病院を見上げる。

これは病院のお世話になるしかない、左手なら試行錯誤して外れるように粘りたいところだが、器用部門担当の右手をやっちゃってる。

重たいのでせめてスプリットリングだけでも外し、針だけにしたいところだが、

左手は

「そんなこと今までやったことないからできない」と言っている。

歩いて1分の距離だがダイの大人がウェーダー装備、ドロドロ砂まみれの状態で香櫨園の大病院に平然とルアー取って!とは言いにくい。

ここは大人として我慢して車に戻り、

普段着に着替え、

手を洗い、

遊びの負傷という申し訳なさを多少臭わせて、

ハニカミながら低音で

「釣りをしていたらルアーが食い込んでしまって、お恥ずかしい」

ぐらいのテンションでダンディな急患を気取りたいところ。

 

重たいのでルアーを左手で持ち、タモと竿を小脇に抱え駐車場に我慢して戻る道すがら

「〇〇さーん」

と鉄人M氏の呼び声

(おそらく夜中2時から近辺をランガンされているはず)

 

 

「もう、帰るんですか?」

 

 

「いや、針が手にが食い込んでしまつて」「ほら!」

 

 

「イヤイヤイヤ見れない見れない!」

 

「自分では外せないので回生病院に」

「外れたら戻ってきますね」

 

 

「イヤイヤイヤ無理でしょ」

 

以上、鉄人と化け物の会話。

 

熱い、痛い、暑い、寒いに耐性が高く、事故でも骨折一つせず、切り傷はピッコロのように2日で治る、クマムシのような私はいつしか人間でないといわれるように。

 

仕事終わりにそのまま一睡もせずナイトゲームをしそのまま炎天下の中を終始にこやかにデイランガンする鉄人M氏。以外に『痛い』には弱い模様。

 

私が真顔なのでついつい喋り、イヤイヤイヤの繰り返し、一切患部は見ない。

 

 

車に戻り何とか着替えて駐車料金を精算したいのだが、お尻の財布が出せない。

右手ってホントご苦労さん。

左手でヨガのように何とか出して清算し、

いざ回生病院へ

『受け付けてくれるかな~?』

続く