第七話,ルアーのカラー,よもやま話,御前浜,南甲子園浜,シーバス,チニング

ようこそおこしくださいました!フミニイです! 

ルアー釣りを始めた頃はよく、明石や垂水や播州室津などにお邪魔しました。

地図で見ると、狭い瀬戸内海ながら

その辺りになると広大で潮通しの良い水深のある釣り場。

 

湾奥の釣りとは少々様子が変わる。

ベイトは山ほど回遊し、

ソレを追うシーバスはんや青物を目視出来る事が多い。

なのに傾向的に、表層系のアプローチには反応しない事が多く、

結果ド・デイゲーム的には

ボトムや中層の中心の

ド・ブラインドフィッシングとなる。

 

可動域の広大な海中に投げるルアーのカラー的には

『青銀イワシ』をはじめとする『銀系のギラギラする奴』が基本の様な感じですが、

私的にはそうかな?と思う。

 

どこの釣りでもそうだが、

特に沖堤防やオープン港の深場系の釣りは(際狙いを見切った後は)釣りの組み立てと言うか、

ストーリー建が大事で。

『アソコにいるであろう、3〜4匹のスズキの小編隊。どの方向から?どんな角度・どんなスピード・水平それともアーチ状?』と、

様々な聞きアプローチを経て、狙い方を組み立てなければ中々釣れない。

そして慣れた御前浜みたいに、狙いどころがハッキリしない。

 

傾向的にそんな場所にいるシーバスはんは

『ハイリスクハイリターン思考の、行動有りきの元気者』が多い模様。

それでも元気で成長していると言う事は根本的にお利口さんという訳です。 

西宮ケーソンでも垂水漁港でも『大遠投広範囲ブルブル丸』をやっていると

追尾して岸際で、食わずに反転なんちゅう事が多発する。

っうか、

それが見えてしまった時点でアウト。

 

アクション・形状もさる事ながら、

追尾していた餌と思しき謎の物体

あっ!コレどうやら餌じゃ無くて危ない奴や!』と思わせるのは、

ソレを岸際に追い込み、比較する暗色の背景との対比?

ましてや必死に自分から逃げているはずのソレが、

追い込んでいるにも関わらず不自然な減速なんかした時。

結論視覚で食欲をかき立てなかった時。

もう大きな口を駆使して確認するまでも無くなった時、

に反転となる模様。

 

シーバスはんにしてみたらやっと餌にありつけると思って行動しているのに、

それが齧って見る価値もない代物であると分かった時、ソレを注視していた釣り人と同じぐらい無念であるに違いない。笑 

この現象って『ウインウイン』ならぬ『ルーズルーズ』である。笑 

んで、とりあえず釣り人側だけでも勝てる様に、カラーの妙は発揮されるべき。

そもそも油断していると食べられてしまう、ベイト系のお魚はんの人生。(イヤ!魚生?)

釣り人は『ルアーが目立つ様に!』と

フラッシングだ!チャートだ!と張り切るが、

私がベイトの立場なら

銀に生まれたり、チャートに生まれたら『えーっ!』となるだろう。笑 

というか水中では

そいつたちも極力目立たない様に振る舞って『恋の季節』までやり過ごしたいに決まっている。

その他大勢の中に紛れる奴。

水中の風景と同化する奴。

スケスケの術で存在感を消す奴。

そんな中で

『フィッシュイーターはん!ココにおりまっせ〜!』でもないでしょうに。笑 

 

目立たない様に頑張ってるんだけれどミスった!

感じが有効であるのは明白。

だから何も無い様な所から

『ギラッ』とか『ブルッ』となる演出は有効なんでしょう。

水中メガネをかけてボトムを這う様に泳いでいると、

散々と輝く空気中の光のニュアンスとは違い、

幾分、水中ではくすんだ光の世界観が存在する。

少しでも日差しが水面に対して斜めに差すと、夕焼け・朝焼けの太陽が赤く見える理屈と同じ様に、波長の長い赤系光が幾分強調される模様。

平面的透明板を目の真前に装着している状況の水中メガネって、

ソレを確認するには生やさしい。

なぜなら、いったん水中の事情が平面板で集約されてしまうから。(だから水の中が鮮明に見えるのですけれど)

水中メガネを忘れて、裸眼を見開き潜った時の世界観はもっと赤寄り。

陽の光を背に向けて撮影した美山川の水中の世界観。裸眼で潜るとより赤系になる。

 

そんな素の水中の世界観。

赤やピンクやオレンジが不自然で無い理由がわかるような気がしてきた。

『しめしめ!それでも水中で同化しているつもりか?』と

シーバスはんに見抜かさせて差し上げるには、妥当な不完全さを醸せるし、

ましてやたまに金あたりがギラッとしたら

『ホラ!やっぱり!よし!頂き!』となる様な気がします。

続く