1番サロゲート,サテライト,自作バイブレーション,自作ワームバイブ

ようこそおこしくださいました!フミニイです!

12番クリアハードや

2番デイミノー『ツチノコ』や

3番デイミノー『センジュ』とか、

この辺りのブツって本来、ワーム系ルアーの畑。

現役で活躍するワームルアーの効能は柔らかいだけに在らずで。

ゴム系マテリアルの柔軟という、大前提を差し引いても、たとえその機能がハードルアーに転換されても、

海での新たな狙い方を開発するに有り余るメリットがあるんじゃないか?と

ワームで有る事を捨て、ミノーやハイブリッドモドキを作って来た訳です。

例えばツチノコ。

後方重心、スローシンキング。

コレ!バックスライドさせるイッセイさんの『沈み蟲』のバックスライド仕様などの虫ワームが着想点になっているんです。

後方重心故に飛距離は出る。

ダウンのフリーフォールだと潮に乗ってバックスライド出来る。

スローシンキングなのでテンションが有ればかなり水平に近い姿勢で巻いて来られる。

そしてセンジュ。

真ん中よりやや後ろの後方重心って、

ボディの中心を浮力が出る様に肉厚に仕込めば

水平進行、水平沈下(時にシミーフォール)が可能で

なんなら後方重心なのに前傾姿勢も可能になる。

コレ、海での使用機会が無いと言われる、大型ワームのネイルリグの海での挙動を確認してる時に実感した理屈で、

ウエイトを支点に後方がより浮くなら、

ルアーは前掲にならざる得ない。

サロゲートシリーズも20番の『コンマ』まで行って、ハードタイプのノーマルソリッドバイブのバリエーションも多彩になって、

いよいよ本家本元で有る

1番のワーム化も視野に入って来たわけです。

スローシンキングで上下の抵抗に対してハイピッチな波動が出るが

水平に巻く間はテロテロとしか動かない。

スローシンキングなので留める釣りが出来るバイブレーション。

潮の動きによる『オートマティクな、ワームならではのボディの微妙な揺らぎ』

コレを1番に追加出来れば、更に1番の使い方は広がると。

ソレにサテライトの個性はシーバス用にしては幅広体高なので、

できればボディの素材はクリアが表現できて、水より軽い素材かベスト。

なんせ最初の自作ルアーなので、

そのお題は『おゆまる』などのお湯で溶かし固める樹脂粘土が担当していました。

浮く材質でクリア、形成も気軽に出来る、カラーリングもデッピングも出来なくは無い。

しかし、夏のルアーケースの中では変形しがちで、夏にやりたい釣りをする時にも役立つルアーなのに夏には使えない、というパラドックス的イライラもありました。笑 

しかしコレ、ボディをワームマテリアルにしてしまえば、

塗装はできなくなるけれど、クリアと浮力と真夏に溶けないというお題はクリアできます。

そんな事で、サテライトのワームマテリアルボディバージョンも素直に作るのですが、

リアフックに伸びる針金をラインに変えてしまえば、ワーム素材で有る意義がもっと発揮できる可能性が有るんじゃないか?と。

そして新シャーシを(骨組みの事、笑)作成。

雄型のボディは今回、モデナで手捻りする。

終わったらコレもルアーとして使っちゃいましょう的な。笑 

続く。

ワームバイブレーション,ジョイントバイブレーション,自作バイブレーション

ようこそおこしくださいました!フミニイです!

ワームバイブレーション『ドッペル』の基本構造が完成しました。

思えばジョイントバイブレーションも15番・18番と取り組んでいて、

ボディが自由で有る事とバイブレーションの波動が発生する事は、ある部分で相反する要素が沢山あり、

ある時はジョイントの意味が無くなったり、

ある時はバイブレーションでなくなったり、

苦労して3分割のジョイント仕様にしているにも関わらず、只々直進するだけだったり。

この世にワームバイブレーションやジョイントバイブレーションが余り無い理由を

痛感する瞬間を何度も味わいました。笑 

 

バイブレーションが放つ

アピール力抜群の波動ちゅう奴は、

ボディの側面、いわゆるメタルバイブなら鉄板の部分に水が当たる(水を跳ね返す)事から発生している訳で、

コレが完全に水を受け流すとバイブレーションとしての波動は発生し辛くなります。

しかも自動的に尻尾が左右に揺れるシャッドテールワームにそのバランスを施した所で、

バイブレーションの機能を発動する以前にボディが横に傾いたりするので、デタラメなアクション挙動が現れ、ルアーとは言い難いブツを幾度と無く完成させてしまいました。

長い長い

『柔軟ボディバイブ沙汰珍道中』で

失敗を繰り返し気づいた事は、

 

① ボディが自由過ぎると成立しない。特に上下。

左右も自由に曲がり過ぎると成立しない。

 

リアフックが左右に自由に揺れる事により、水を噛み、

左右の動きに抵抗が出来る。

より強い力で左右に動かすか、

リアフック辺りを軸として、柔軟な部分が動くバランスが必要。

 

③ ワームの場合、尾にあたる部分は余り曲がらず、胴体が制限の中で曲がるようにバランスを調整すればS字起動を発動しながら波動を出しうる。

 

④ 前傾姿勢が極端だとボディのシェイプを真っ直ぐには出来ず、引力により『うの字』になってしまう。

ソレを防ぐ為に扇状にカットしたところでルアー全体の造形は普通の接続方法では保てなくなる。


リアフックの設置も厄介。だからこの世にない?

バイブレーションとボディが自由な事が仲良く成立し難いのにプラスして、

もう一つの問題はリアフック。

スピンテールジグなんかの『ブレードバイト』なんちゅう言葉が今では死語になりそうなぐらい、スピンテールのフックは進化しましたが、

ワームとて『テールバイト』何ちゅうのがあって

シーバスやチヌのデイゲームのスピード感の中では日常茶飯事なんです。特にシャロー御前浜では。

なのに、テール周辺にフックを装着してしまうと

自由に動かせられるはずのテールに水の抵抗が出来てしまって、そんなゴムはピーンと伸びきろうとしてしまう事が多く、

決してウネウネと蛇行するなんてブツにならない。

 

ナイフで真っ直ぐに切れないモノの切り方 

茹で卵とか羊羹とか、ネットリした食べ物をスパッと切るのには釣り糸が良いのだとか。

何が言いたいかと言うと

仮にワームの中にラインを忍ばせてリアフックにくくりつけていると

普通の感覚では、潜らせているマテリアルの中から魚がフッキングした時に力がかかり、縦にパックリ割れてお陀仏となる。笑

ワームたるモノ一回のバイトでダメになる事は少なくないが

ダメ必至となると

『なんか他にアイデアないかな?』となる。

しかも

フロロやナイロンって、細めた所でゴム状のマテリアルに比べたらブラシのように硬く感じる。『曲がらない様に支えておくもの』になってしまう。笑 

太くても良いので柔らかいタイプのPEラインやタコ糸ぐらいの柔軟な糸でないと意味がない。

しかしPEが横からの攻撃にノーガードなのはご承知の通り。

だから魚の口のザラザラからPEを守り、

ワームの中でラインがピンと張り得ない仕組みが必要。

◉柔らかい糸を弛ませた状態でワームの中に隠して

◉バイトしたらワームの外でやり取りができて

◉しかも柔軟ありきだった糸にバイトの時だけカバーを装着出来る。

そんな浮世離れしたシステムが必要。

言いっぱなし発明家、私の中の甲さんが何通りか考案している

次の段階では、(私の中の乙さんが)

ドッペルでその仕組みを試すのですが、

又完成したらご披露します。