キャスティングジグ(メタルシンペン)を考える。

こんにちは。

自作ルアーの試みの乱発時、

クタクタになった所に本業の多忙も重なり暫くお休みしましたが

今日から又復帰させて頂きます。

よろしくお願いします。

事実上かなり放置してしまったこのブログに結構か方が訪問して下さり、

感謝の気持ちで一杯です。

私なりのバージョンアップをして、少しでもお役に立つ情報を発信出来る様に心がけます、

宜しくお願いします。

 

私が手がける『セコビルド(笑)』

6年も続ければ

「少ない予算で自作ルアーを作りたいと思ってらっしゃる方に間接的にでもヒントをご提示出来るはず」

今後は発想段階での思考の行程なども公開しながら

焦らず、私なりの内容重視でゆったり更新していきます。

 

シーバス釣りでキャスティングジグが多用されない理由を考える

さてさて個人的なご挨拶が長くなってしまいましたが、やっと本題です。

遠投を前提とした釣りの中でジグというのは圧倒的な飛距離を誇る。

遠投可能なミノーが増えて来たとて明らかに金属100%のルアーの飛距離には敵わない訳で、

しかも金属100%のルアーを投げるスポーツ感覚な爽快感が大好きな方も多いはずです。

ピンポイントな遠投で狙う場合、

例えばメタルバイブなら5投でダメが確定する事も有りますが、

ジグであればスレないであろう前提で何度もねちっこく攻めたり出来ます。

しかしそんな条件下、

何故ジグを連投しないかというと私の場合、極端に尻下がりの姿勢がネックだったりします。

しかし

もしキャスティングジグ(メタルシンペン)が水平に近い姿勢を保てば

かなり心強いローテーションの主役になるに違いないと思いませんか?

キャスティングジグを変える時

「尻下がりがダメなんだろう」

という判断で交換しているのですが、キャスティングジグを使う他の方はどうでしょうか?


これまでの格闘 
キャスティングジグ(メタルシンペン)

シンペンにせよジグにせよ巻いて魚が食うキッカケはその尻振りに有るかと思います。

シンペンの場合水に対しての比重の差がジグに比べて小さく

シンペン本体の水の抵抗でお尻を上げた姿勢に仕立てるのは難しく無いですが、

ジグの場合ゆっくり巻くとその重みで姿勢が尻下がりになるのは中々回避出来ない。

そこで何点かの仮説をたて実行してみました。

①極端な前方重心ではどうか?

尻振りしなくなる(ジグヘッドリグと一緒)

 

②お尻に傘を付けて水の抵抗で水平にならないか?

i字系になる

いわゆるジグ自体ゆっくり巻いても尻振りするのは

尻下がりになった時の水の抵抗が多いに起因している訳で、

速巻きの時に水平に近づくのは、その力が速い展開で作用・取り消しを繰り返すからでしょうね。

なら

逆転の発想で、

水平になる代わりに動かなくなってしまったキャスティングジグを

動く様に作用させたらどうなるか?と考えました。

『シャッドテールジグ』という考え方 

端的に考えて全く動かないけれど水平姿勢にはなるジグに

シャッドテールを付ければそれを動力として尻振りやウォブリング やロールを与える事になる可能性が有るかと。

 

2022年11月11日。仮にこんな安易なアイデアが特許とかで制限されたら馬鹿らしいので既存のアイデアとして発表します。笑 

 

『シャッドテールジグ』発想の概要

まず、

●シャッドテール自体が水の抵抗で動くべきであろうかと思います。

(固定するバージョンもやってはみる)

 

●ジグの重たさの世界観の中でシャッドテールはとりあえず金属でやってみます。

 

●装着・制作は単純にしないと必ず煮詰まるし、出来たとてある一定のルアーの美学から遠のく(笑)

 

●素人の遊びとて、既存の知的財産の転用にならない様にする。

 

●ジグの飛距離の邪魔をしないようにキャスト時に空気抵抗を受けない工夫。(飛ぶ時と水中で巻く時の向きが逆であるのが安易)

まぁこの辺りを意識しながら作っていきます。

 

別案・スズキラバーversion IIの発想

実は私のキャスティングジグには『スズキラバー』というのがありまして、

尻下がりは回避出来なかったものの、ジグの揺れがリアのアシストフックにつけたラバーをクネクネと動かすというヤツ。

今の所コレ自体たいした実績は無いが、気には入っています。

察するに

「ジグのリアフックにワームを付けたらどうなる?」と考えた方も多いかと思います。

私はもちろんバイブもジグも両方やってみましたが(笑)

金属や樹脂の振る舞いとワーム部分の振る舞いの差がいびつだったりして(折れ曲がったり、真っ直ぐになったとてフォールやリフトの振る舞いが不自然過ぎたりとか)

中々ローテーションの一角になれない。

ところがそのいびつさもフックに付けたラバー程度であればかなり自然な感じでクネクネしてくれます。

しかしそれもジグ自体の尻下がりの解消という観点からすると何も解決していない訳で、

クネクネに対するアピールの自信に作用するものの

『尻下がりをネガと判断しジグによる大遠投を諦める』事象になんら影響を与えない訳です。

 

ジグを無視するという別の発想

結果シャッドテールジグでは

ジグ自体を本体として、その振る舞いを突き詰めるつもりですが、

別の発想として、

圧倒的なアピールによって、

ジグ本体の影響を無くすというのも面白いかと思います。

スズキラバーという1つの私なりの持ちネタがありますので

それを昇華させるというか、ローテーションの一角になるまで仕上げるというか。

そもそもスズキラバーと言ってしまっている時点で、

タイラバやチヌラバに対抗している訳で、

その手のリグって鉛部分の存在感は最小限な訳ですから、

あくまでもラバー自体の存在感に主眼を置けば、

鉛部分な飛距離や軌道や揺れ様に振り切れるとも考えます。

しかしマァこれまで巻専門のラバーといえばタイラバな訳で、

ショアタイラバなんかでスズキの好釣果が期待できるなら、

どこかが商品化しているはず。

察するに

ネクタイピロピロ、カールテールピロピロぐらいでは、他のルアーを超える好釣果をスズキに期待出来ない事が予想されます。

しかし発想的には

チヌラバよりタイラバに

近い巻き系のラバーである必要はあるわけで、

チヌラバのロジックでスズキが好釣果になるなら、

スズキ版として大き目のチヌラバが発売されてもおかしくないのに、そうならないと言うことは、スズキには巻きで動くラバーでないと余り効果が期待できないという事が推察されます。圧倒的なラバー部分のアピールで鉛部分を無いものとするのも一つのテーマです。

 

バスのラバージグの巻き

私はバス釣りはほぼやらないのですが、何故かバスのルアーは沢山持ってます。シーバスのルアーが進化する昨今ですが、バスのルアーの多様性は魚の特性もあってかかなり広く、コレ、シーバスに有効では?と思えるルアーは沢山感じたりします。

その中でラバージグを巻くというのがあって、コレ、鉛にプラスして付属するトレーラーワーム自体が大きく重かったりして、かなり飛距離が出たりします。んでかなり水平姿勢で普通にアクションしているヤツがたくさんあり、このノウハウを海で活用できないかとも思います。コレに関してはスズキラバーとかシャッドテールジグとかごちゃごちゃでややこしいですが、別テーマとして進行していきたいと思います。宜しくお相手願います。

10番マル秘ペン『ローレンツ131』,ポリプロピレンバージョン!

ようこそおこしくださいました!フミニイです!

自作ルアーをやり始めてからもう6年になろうとしています。

で、実践で使えるルアーの1番サロゲート『サテライト』の原型が出来る前。

私はずっとアルミパイプを使って簡単にルアーが出来ないか?と模索していました。

特にミノーやシンペンって、13mm直径から20mm直径程度の円柱をカットすればベーシックな形状には近づくはずと様々な試みを繰り返した。

結果当時はルアーを泳がせるウエイトバランスなどやルアーの強化・仕上げなど

全くノウハウや知識もなかったので余り良い結果は出なかったです。

何より私の悪い癖で既存のルアーには無い特別な仕組み、

根掛かりしないとか、

いびつにぶっ飛ぶとかそういった機能をすごく盛り込もうと欲張ってしまい、

結果完成しない、

もしくは使いたく無い様な駄作の山が出来たり。

しかしいうてもそのパズル的に解を導き出す行動は楽しかったですし、

現在は相応のノウハウや落とし所も分かってきたので無駄では無かったと思います。

 

規格内の材料の安価さは魅力 

ホームセンターには様々な材料があって、

その中の物をルアーに活用出来れば多くの工程がスルー出来るし、

何より実際に私達の生活の礎を成り立たして下さる工業製品を転用できればかなりリーズナブルに自作ルアーで遊べる。

そんな気持ちは今でも変わらないです。

例えばステンレス性のネジや釘など、

比重はタングステンや鉛に及ばないものの

ちょっとした工夫と自分なりのデータが取れたら、

かなり安価にルアーのバランス調整が自由自在になる事でしょう。

マァ私の場合はアルミのパイプが最初の課題で。

ノコギリで様々なカットをして実験したりしていました。

 

薄い樹脂材料をレジンで補強していく最近の流れ 

んで、

最近ペットやアクリルにアイ用の針金やステンレス板を合わせて、

レジンで固定して気室のあるルアーを作るのが私の中で流行っています。笑 

アルミのパイプをカットしていくのはなかなか骨が折れますが、

例えばタピオカストローや

ウキや竿の穂先を保管しておくポリプロピレンの筒などを使うので有れば

加工が簡単に出来るし、

強度はレジンで担保すれば良い、

と言うか気室の有るレジンルアーを作る骨として、ソレら樹脂製の管を依代にすると言う趣旨の元、

10番マル秘ペンに取り組みます。

 

表層・水面直下ロールの威力

出来た当時は失敗作だと考えていた

2番サロゲート『トレトレ』

バイブレーションの構築を目標にしていた初心者にとって、

ウォブリング が余り発現せずに終始ロール中心と言うのは失敗だったんですが、

だんだんとその価値について分かってきて今では『トレトレの場』と言う局面を識別出来る様になりました。

コレ、プロの方で余り言及されないので

「私の見立ての思い違いかな?」と思ったりしますが。

バイブレーションの波動の発現はウォブリング 発現の物とロール発現の物が有るかと思います。

結局バイブが傾けばそこにはロールの要素があるわけですし、

尾がウエイトを中心に横揺れすればウォブリング な訳ですし、

当然と言えば当然。

しかしマァ例えば代表メーカーで言うなら、

ダイワさんのミニエントは

ウォブリング の比率が強いですし、

シマノさんのサルベージは

ロールが効いていますし。

それぞれの個性ってこの割合で出ていると推察されます。

んで、スレっからしの中でウォブリング がダメだけど、波動は出てないと食わない的なパラドックス的局面があったりして、

こんな時に2番サロゲート『トレトレ』がオンリーワンになったりします。

飛ばせるロールプラグ

んで、大阪地元メーカーながら全国区でバチ抜けの超定番ルアーに君臨する『エリア10』

コレの他とは違う個性って、結果ロール傾向が強い事にある様に思います。

余り潜らず水面直下をロール中心で真っ直ぐに泳ぐ

コレにバチに限らず『エリテンの場』と言うのが全国区になっている理由だと思います。

んでもっとロールさせたくなるのは人情で

例えばゆっくり表層直下をロールで引けるって、

コアマン さんのRJかエリテンぐらいだし(他にもあるんでしょうけれど)

131mmぐらいである程度飛んでダランと巻けるロールのプラグを作ってみようとなりました。

マル秘ペンシリーズで培った前方固定のデーター 

マル秘ペンシリーズってやり始めたきっかけは

『デイゲームにはワームの場が存在するが、それはゴムだけの場では無く、前方固定重心ありきの場では無いのか?』と言う疑問に基づきます。笑 

ソレに何より前方固定重心って後方固定重心ほどで無いものの向きが整う様に投げればかなり飛ぶ、

ラインで直接的にウエイトを持ち上げるので巻き抵抗は軽く疲れない。

ウエイトと直結している都合上レンジが直感的に判断出来る。

前方固定重心ならルアー全体のウエイトが30g前後になっても巻きでモッサクならない。

飛距離に貢献すれど連投などの扱いに疲れないってメリットが有る訳です。

しかしマァデメリットもあって、

沈下がラインとVの時になりやすく(バイブより更に)小さなルアーだとトラブルが多い。

浮き上がりやすいルアーになる。

風の日はキャストで回転しやすい。

ノーテンションの姿勢は前傾が前提。など 

しかしマァ例えばテンションで探知してゆっくり釣るってシーバスでは未開な訳で、

再開マル秘ペンの第一弾として取り組みます。

んで、今日はこの辺で、

次回、材料入手のリンク・テンプレートのPDFの公開を予定しています。

その2にもお付き合いください。