とりあえず始めるための道具

私を海のルアーフィッシングに導いて下さったのは、コアマンの泉裕文氏とメジャークラフトの広瀬達樹氏です。

以前は鮎釣りと地磯でのコマセ釣をメインでやっていましたので。

播州は室津という土地が歴史深く、景色も良く、出会う方々のお人柄も良く、アフターの食事処も秀逸で、私の家からは少し遠いですが、釣り、癒されに結構お邪魔しておりました。

ご存知のように泉裕文氏はシマノさんのアドバイザーも兼任なさってらして、シマノさんのルアーを使ってその室津でシーバスをデイゲームで釣るというロケ番組をなさってたのです。

見慣れた海でスズキをいとも簡単に釣り上げる、ユニークで礼儀正しい釣り人。

まさかシーバス界の偉人とも知らず。

会社が実家の近くともしらず。

最初はそんな印象でした。

そしてメジャークラフトの広瀬達樹氏はサンテレビという、兵庫県のローカル局の釣り番組の絶対的スターであって、あの方のガイドでルアーフィッシングに触れた方は関西では非常に多いと思います。

よって、私の最初のルアー竿はメジャークラフトのファーストキャストのシーバスモデルのミディアムとなりました。それは今でも重たいルアー用としてバリバリの現役でつかっています。

最初は大場所でライトショアジギングを主にするつもりで汎用性が高くロングキャストもしやすく、大物にも負けない10フィート(約3メートル )ルアーロッドとしては長い部類のものにしました。

しかしそれでは疲れやすいのでは?ということで、いまのメインロッドは三代目クロステージの9.6フィートのmlに収まっています。

前者は6000円を超えるぐらい、後者は1万円を超えるぐらいでセールの時はもっと安いです。

スズキはおろかコタツの天板程のナルトビエイとの死闘(大袈裟 )を幾度となく繰り広げましたが竿がどうのこうのという不満は一切ありません。因みに0,5mmのステンレスのバイブレーションのアイもびくともしない。折れるとすれば針です。

竿の感度うんぬんは、上には上があるという程度のもので釣を楽しむにはこれで十分だと思います。

魚を逃さないように釣るには、竿以上にリールの役割、特にドラグ(糸が切れない様に大きな力に対して糸が少しづつ出て行く仕組み )性能が重要だと私は思っています。

最初はダイワのレブロスの2500番手ぐらいでいいとおもいます。大体6000円位です。

もっと安いので使えるものと、聞かれたら、私が知っているのはポイントのオリジナルリール、ブリオの2000番でもいけると思います。これなら4千円せずにドラグの微調整が出来ます。

得体の知れないリールを使うと大きいのが釣れた時必ず後悔します。

ライン( 糸)は最初は1.2号のpeラインがおすすめです、メーカーはよつあみのGソールx8が間違いないと思います。x4の方が安いですが頑張ってx8の方をつけることをとてもオススメします。とてもとても扱いやすいです。

糸は細ければ細い程いいに決まってるのですが、微々たるキャストしやすさと、微々たる警戒の軽減と言う感じで、トラブルで3000円代の出費を頻繁に繰り返すのを回避するのであれば、最初の糸は「1,2号にしといたら!!」と強くオススメします。

もちろん少し高くなりますが200mを巻く事をお勧めします。次の巻き直しまでの時間が長くなります。(笑)

リーダー(ハリス、又は力糸に値するもの)は3.5号ぐらいが妥当だと思います。わたしは東レのfxという、汎用ハリスが柔らかくてリーズナブルで結びやすいので愛用しています。

スナップはエバーグリーンのE.Gワイドスナップを愛用しています。幅広かつコンパクトなので目立たない割にはルアーの拘束が無く、ポテンシャルを最大限に発揮できます。

 

2月6日、香櫨園浜出撃!その後

ようこそおこしくださいました!フミニィです!

「マンモスが絶滅したのは、暖がとれなかったからだ!」と、自分に言い聞かせて、今年未だ見ぬシーバスを求めて、再開です。

「心頭滅却すれば寒気もまた、温し。要は気合、要は気合!」と、再開です。

冷たい風が更に冷たく、強くなってるではありませんか!

ただでなくとも根ガカリの多い浜の東よりの底付近を玉砕覚悟でゆっくり目で探ります。

あまりの寒さに温度変化に強い化け物もガタガタ震えルアーに巧妙なアクションが加えられていたことでしょう。

しかし、それと釣果は話が別のようです。

自分の元気さを過信し、手袋なし、重ね着なしで出かけたことが災いしてます。

こんなことなら「もうあなた歳を考えて養生しないと・・・・!」という、家内の助言をもっと聞いていれば良かったと海辺の神に懺悔するのでした。

「もうおそいわぁ~ぁ~!!!」と、海辺の神。

冷たい風は、「どっど~お~~ん」から

「ピュー!ビュンビュン!ゴ~ォ~ン!ゴオンゴン」

に変わります。

結構な晴れ間で太陽は燦燦と輝いているのですが、そんなものでは追いつきません。

こういう日は濡れタオルでも回して遊ぶべきです。

人類がみんな私の格好でここで三時間釣りをしたら、マンモスのように絶滅することでしょう。

自作ラバー付き海老バイブ(完成したら公開しますね)におそらく二回ほどチヌらしきアタリがありましたがお尻のラバーを二回取られただけでした。

絵にかいたような過酷な状況の中、逆になぜか終始、半笑いで挑んだ、厳寒の中で釣れてこそ価値ある一匹を真剣に釣るための釣でしたが、試合開始1時間半、技名『冷風さらし』であえなくタップとなりました。この負けでチャンピオン『海老まき釣』はシラサエビ代に悩まされながらも見事、防衛となりました。

ぼくの大事なルアーたちは今日もスズキに襲われることなく、無事タックルボックスに帰還いたしました。