第八話,センジュ,完結章?,自作ミノー

ようこそおこしくださいました!フミニイです!

一連のコロナ騒動。

まだまだ大変な方も一杯いらっしゃいましょう!

謹んでお見舞い申し上げます。

そして昼夜問わず、感染者の治療にあたる、医療関係者の方々に

木葉の露にも至らぬレベルですがこの場を借りて声援をお送りいたします。

『頑張ってください!そしてありがとうございます!』

 

前にも書きましたが幸い私は、

自動車通勤、会社もそんなにダメージ無し、そもそも人が多い所が好きでない(人は好きですけど)ので

『ゴリゴリのコロナ予防シフト』以外はそんなに変わりなく毎日を過ごしています。

日常の釣りも、

比較的『人少ないポイント』に

平日に車で行くパターンゆえ、

(そして釣り場と家がドアトゥードア)

なんらいつもの様に釣りにいっても何の影響も無い。(はず)

しかし自粛の中、私の周りの人達は出歩けないストレスが有るようで、

そんな中、釣りに気軽にとも中々ならない。

そんなこんなでセンジュ沙汰が始まり、

吟味しながら一つのルアーを仕上げていく状況設定とたまたまなった訳です。

コレは私アルアルなのですが、メモひとつ取らず、フリーハンドで雰囲気の赴くままに『ポン!』と作った時に

『んんん?何ダァ?コレは?』という様な

ブツができる事が多く。

その『何ダァ?コレは?』を

セルフコピーしていくパターン。

センジュも例外でなく、

1番最初の『アガチスをギーコ!エッサ!ギーコ!エッサ!切って削ったバージョン』が

天才センジュだった訳です。

川でのテストでナマズがかじったり、幸先は極めて良好。

しかし海での使用を念頭に入れると

『飛距離もうチョイ欲しい!』感じ。

物理的にもフローティングか、超スローシンキングの領域で『ぶっ飛び』が成立しうるはずです。

とりあえずアガチス版に仕込んだタングステンのネイルシンカーを2.3gから3.1gにアップ。

その代わりにフォルムをやや太いめに仕上げます。

成功!

姑息作戦成功!爆

(そもそも私はおおらかで有るが姑息)

ボクシングに例えるなら

『ジャブを打ちながら懐に入りアッパーを打つ作戦』です。

そして『ストレート』はやはりバルサ。

おそらく7〜8gぐらいまではバルサ使用で有ればフローティングを保てるはずです。

とりあえず5gの鉛を仕込む。

ステンレスのリップ(というかヒレ)を仕込まない状態で

水平・微妙に前傾の完全ウキウキ状態。

この調整で五個作ります。

ちなみに前方に寄せたフロントフック、

表層ドッグモードの時にリーダーを拾うので真ん中に戻す予定。

 

コレが姿勢に悪影響を及ぼすなら少々ゴタツクけれど、多分大丈夫。

っうか!また何回作り直すネン!笑 

 

もう一つ気になる事が・・・。

アガチスにしろバルサにしろ、

上半身はスリムで

半身はボリューミーな

お色気熟女フォルム。笑

フロントフックにフッキングした時の強度が疑わしい。

リアフックなら力はラインアイから一直線になるので心配ないが、

ラインアイからフロントフックはエルの字に力が掛かり

しかもそれを包む木材が薄々なので『バキッ!』といきそうです。

対策として

前方だけ二重針金にしてフロントフックアイを少し超えてリアフックの針金が始まる所でセキイトで留める。

するとエルの字に掛かる広がろうとする力を全部二重にしなくても、抑える事ができます。

その上リアは軽くする事が出来て前傾の邪魔に成りません。

リアフックは下向きに曲げて底重心に。

なんだかんだで

面倒なのでタングステンのネイルシンカーを入れようと企てましたが、

5gレベルの物は無い。笑 

しかも重たいタイプの4gに近いタイプは高い!笑 

一つ百円を超える。

ここは素直に半円柱形の鉛を作り。

バルサで作ったボディにはめ込んで、ボンドでバルサと一体化してしまう。

その後で針金を挟むための溝を彫刻刀で彫る。笑

(その面倒さが1番マシな面倒さ)

そして鉛入りバルサボディで針金を挟み接着。

こうすればウエイトにフロントアイの針金を通す事が

小難しい鋳物をしなくても可能になります。

ここお手軽ルアービルドの革新的テクノロジー!

(イヤ!絶対誰かやってるって!)

このまま調子に乗ってラパラカウントダウンのコピーでもしよかしらん?笑

 

簡単に説明すると5gを取るのに2号の割菱を使います。(割菱自体は7g前後)

コレだと一つ20円程度。笑

まずは割菱を何かに挟んでしまいます。

割菱はご存知の様に菱形なので、

真ん中の厚くなっている所を円柱形に近づけるべく、ハサミやナイフで削いでいく。

危ないと思う方はヤスリという手もあります。

が、刃物の危険性からは開放されるけれど、

今度は鉛毒性を受けるリスクは高まります。

粉状になった鉛を吸い込むなんて考えると結構ゾッとします。

防毒マスクと換気はマストでしょう。(結構ダイレクトに喉・鼻が具合悪くなる)

両端は残す様に真ん中だけ、

ひたすら削いでいく。

集中力を維持するコツは、

集中力が途切れる前に終る様に急いでやる事です。爆 

手を切らないで!

上と下も削ぐのですけれど、

繋がっている下の部分はアバウトに(どうせ切るので)。

大体円柱型が出来たら、

下の繋がっている所を切断。

元々内側だった平面な部分を平らな何処かに押しつけて歪みを直す。

この際素手でやるときは終わったら必ずしっかりと手洗いして下さい。

鋳物より何倍も安全ですが言うても毒なので、

そのまま目とか鼻とかに着いたら丈夫な私でもかなり荒れます。

トイレに行く時も必ずしっかり手を洗ってから行って下さい。

ダメージを喰らいます。笑

(腫れる、笑)

半分に切った鉛をハカリで計ります。

この時点で2.5gに揃えられたら楽ですが

慣れるまでは計りながら削られる様に

(半分にする前に5.5g以下にならない様にとか)。

センジュの場合はヤヤしりつぼみの半円柱に。

コレを形を形成する前のバルサ板の内側を先に仕上げてしまって、全部接着してしまい。

乾いたら両面テープで仮貼り合わせ。

そして外側から形成していく。

続く

自作ジク,自作ミノー,フゲン

ようこそおこしくださいました!フミニイです!

センジュ沙汰はいよいよクライマックスに近づき、確信的理屈は大体揃った。


後はキッチリとやるだけ!コレが発想一発屋には結構ストレスで

私の中の『乙さん(コツコツ具現化して行く私の中の真面目なオッさんの部分)』が大活躍。笑

そんな中で『甲さん(私の中の無茶振りして行く無邪気な子供じみた部分)』が退屈している!

『ワラワはジグがやりとう御座る!』(なんで殿の息子風?)と

ブツブツ言い始める。

『センジュって元々、ジグミノー的な物!返して!』と

甲さん更に!

困った乙さんはジグ構想を再燃させる。

乙さんとて、

ミリ単位のバルサや鉛削り沙汰ばかりをずっとやっていると

休日に肩がバキバキになってしまう。笑

(全部自分やろ!)

たまたま生まれたルアーをセルフコピーすることは今に始まった事ではない。

だんだんとそのパターンにも慣れてきた。

そんな試行錯誤の中で

『あー!こうすればこうなるのか?』とか『この発想は全く無効である。沈』とか

そして、メゲずに繰り返していると、センジュやコンマの様に

『トンビが鷹を産む』事も起こる。

 

当初は

『シーバスをやりたし金は無し!』で、

ルアー 代の節約に始めたルアー作りだが、

だんだんとその

『クラフトとしての多次元性』の面白さにハマっていく。

 

よく拝見する、村上晴彦氏の動画『村上的』

釣り界のレジェンドながら『近所のオッちゃん』的テイストを纏い、

その感じが更なる大物ぶりを増幅させる。

質問に答えるという企画は特に面白い。

そんな中での質問。

 

『ルアーを自作したいのですがどうすればいいですか?』

 

常吉リグ 

ネコリグ 

スモラバ

などなど

輝かしいルアー界の革新を遂げたレジェンドに

自作ルアーを作るにはどうしたら良いかと聞くのは、

高級思考が垣間見れて、とても興味深い。笑

『財布かぁ!ルイビトン買っちゃえ!』的な

潔良さが有る。笑

 

私だって村上晴彦氏に留まらず、

加藤誠司氏・村田基氏・泉裕文氏・藤澤周郷氏など

尊敬するデザイナーに聞いて回りたい。笑

 

『いや!違うて!』と、村上晴彦氏。

大体、作るのが楽しいから作るのであって、じゃないんならイッセイのルアーを買って!

って感じでしょう?

 

『ナンボでも作り方が書いてあるからググって!』と。

色々なルアー作成方法がググればいくらでも出てくる。

本格的な物。

百均材料で簡単に出来る物。

プロ顔負けの素晴らしい仕上がりのルアーを作ってる方。

残念な仕上がりながら釣果は普通にあげている方。

すごく参考になる物ばかり!

(このサロゲート以外は!笑)

しかしマァ!

ルアーも繊細になってくると、ほんのちょっとの事で釣果に関わる。

というか、信頼性の維持が出来るかどうか?という見方もある。

 

市販のルアーは

プロがテストしている時点で多くの実績をもって、市販化しているので

『釣れないのは場所か、私のせい!』と結論付ける事が出来る。

しかし自作ルアーとなると、

そういった実績がないので、なんらかの理由で釣れないとルアーがまずいと思いがち。笑

しかしコレが中々、

オモックなんていうのもあって、

実際はどんなルアーでも釣れる時は釣れる。笑 知らんけど!

多分テインセル付のジグ用アシストフックに、

ソレを飛ばせるだけの噛み潰しオモリでも付けておけば釣れる時は釣れるでしょう。笑 知らんけど!笑

私が思うに大切なのは、

沈下速度やアクション、

そしていつ?どんな場所のどんなポイントに投げるか?だと実感する事は多々。

ソレに何より無駄にルアーを疑わない事だと思います。

 

例えばヘナチョコバイブレーションを作ったとして、

バイブレーションと縛れている時点で大概それは釣れます。笑 

前傾であろうが、お尻下がりであろうが、

振動がバカほど在ろうが、微かな振動で在ろうが、

活性の高い魚の前を自然に通せたら大概かじってくれるはずです。笑 

 

そもそもルアーの始まりって確か

『川にピクニックに来ていた人が誤って食器のスプーンを川に落としたら魚が食いついた』的な感じだったと思います。知らんけど!笑 

『あり得ない物を魚がかじる妙』

コレ!ルアーフィッシングの一つの本質。(かな?)

何より行動!

ドンドン!

『あり得ないルアーを魚にかじらせてあげましょう!爆』笑 

さて!

それでは私のお楽しみコーナー!

『プロトのプロトのセンジュ』はタックルベリーで購入したおそらく廃盤になっているで在ろう魚型のデッカイシャッドワーム(多分ヒラメ用)のテールを切って、

デカいオフセットフックを付けて、真ん中やや後ろにネイルシンカーを仕込み、

エラの後ろにヒレ状リップを通して瞬間接着剤で止めた物(ほらね!発想の起点ってこんなもんです!笑)

するとどうでしょう!うるさいぐらいにバタバタと暴れる!

『ウォー!コレ!ビッグベイトいけるんじゃない?』的な。

で!しのごのやってる内にセンジュになった。

んで、この前から

センジュ型のジグ、センジュ型のジグと、甲さんのリクエストが鳴り止まない。

『早くフゲンやって!的な』既にこのジクは『フゲン』である事に決まっているらしい。

理由は『センジュ・メタル』とか、『センジュ・ジグ』とかそういうどっかでやってる感じは嫌だし、

ベースは同一なので全く関係ない感じもイヤらしい。

(イヤ!だから・・・)

んで、仏様繋がりで普賢らしい。

調べると普賢菩薩様はこの世の全てを見通す能力がお有りなのだとか。

今度は限界キャストを満喫できるジグや!

『この世の全てを見通す?あやかろう!』となる。

問題はセンジュのアクションのキモがボディ後半の浮力による作用にあると言う事実。

真鍮ベースで、鉛、付けたとしてもエポキシ粘土程度のボディ構成で、

センジュ的ミラクルが起こるのだろうか? 

しかしセンジュのもう一つのキモ『ヒレ型リップに本体重量の大半が集まる感じ』は踏襲できる。

一体何が起こるのか判らないけれど、ヒレ型リップの下から後ろにかけて底重心かつ広範囲なウエイトを配すれば、クルクル回る感じにはならないはず。

リップを無視して棒引きになるのか?

はちゃめちゃに動きまくるのか?

投げて見ないとなんとも。笑 

後心配するのはウエイトがセンジュよりやや前方に配置する状況。

いくら文句なしに重たくて、ボディの全てが高比重でも、

飛行姿勢が悪ければあんまり飛ばなかったりする。

その場合『この世の全てを見通すルアー』ではなくなる。笑 

こんなウエイトの位置なんてどうでも良い、

この段階に入ると、鉛の三次元の形状がモノを言う。

『ジグでシミーフォール』ポジドライブガレージさんのメタルフラッター?が完成させた模様。(ある意味夢のキャスティングジグ)

おーし!前傾・前進シミーフォールのキャスティングジグを完成させるデェ〜!(あっ!言うてまいよった!)

続く