マングローブスタジオ,アトゥーラ,90,インプレ,というか思い出

ようこそおこしくださいました!フミニイです!

シーバスを始めて間もないある日。

色々調べていたら、

シーバスに有効でないアクションが原則的に2種類あるとのこと。

1つは淡水のブラックバスには良く登場する、チャターベイトのような大きく早い振動。

もう1つはトラウト類、タチウオルアーに見られる回転潜行、沈下。

そう言えば、トラウト用スプーンや回転潜行のプラグは有るけどシーバスのソレはない。

 

ヘェ〜

何て、

ボヤーッとインプット。

ルアー作りでも気をつけよう!なんて。

 

でもその前の年にこんな話も

私の第2の故郷

(第2の故郷、20箇所はある。笑)

秋の垂水漁港。

ワンドの奥の壁に真鰯がビッシリ!ホバリング。

サビキ釣り師が、

アミエビたっぷりに仕掛けをシャクルが

あれだけ沢山居るのに入れ食いとはならず、ポツリポツリと釣れているだけ。

イワシもスレているんでしょう。笑

溢れたアミエビを食べてイワシの楽園化?笑

30mもないようなワンドの真っ直ぐなヘリに大きな大きなイワシの塊が3グループ程。

その上に所狭しとサビキ師やサビキファミリーが並ぶ。

でもイワシ君たちはなかなかサビキの針には食いつかない。

「スゲェ!」なんて見ていると、もっともっとスゲェ事実が発覚する。

のだが・・・。

 

ここで話を一旦アトゥーラの話に。メーカーはマングローブスタジオ。

マングローブスタジオと言えば、

大野ゆうき氏監修の『マリブ』や、

嶋田仁正氏の監修する

『サルディナ』は有名。

私はまだ2つとも使えてはいないが双方とも、評判はとてもいいようです。

当時ショアジギするのか、シーバスするのか、磯や鮎は続けるのか?はっきりとは決めておらず

『海でナブラを見たら、ズバッと投げ込む30gぐらいのジグミノー』を

1つ何か持っておこう!

なんて感じで、

アトゥーラを購入。

http://www.mangrove-studio.com/mangrove_s/products/ocean/ocp-at.html

90mm、28g。持った感じは、センター重心っぽいボディ。

フォルムは、やや太めの逆台形断面。

当時、カラーはシンプルなホロの真鰯を選択したので、中の状況は分からなかったが、

手の上ではひとりでに、左右にガタガタ傾くいかにもロールしそうな重量バランス。

中身はかなりの空洞があり。28gながら表層をそんなに早引きしないでもキープして引いて来られる。

左右に揺れる尾もほかのシンペンとは一味違う感じ。

何より

『回転沈下、有効でない説』

を知らなかったので、

あの回転しながら水平沈下する感じに一目惚れ。

そしてユーチューブでプレゼン的な動画を見ていると、

操作される方のテクも手伝ってか、かなり自然な『弱った魚感』溢れる動きをしているではありませんか!

「絶対コレ!」と。

実際使ってみても、

飛ぶ、

急落しない、

反応よい、

動きは自然、

クルクル沈下で、

かなり気に入りましたが、

値段が当時2000円を超えており。

宝物化。笑

 

実行部隊は

リーズナブル、良く飛ぶ、

デュエルさんのヘビーシンペンだったり。

ダイソージグ改であったり。

しかしながら釣行時には必ず持ち出すタイプの宝物。

一年目のタックルボックス、一軍Vip席定着ルアー。

 

話は再び一年目秋の垂水漁港。

ワンドのヘリにいる真鰯の塊。

塊と塊の間、

その底の方に

80〜100cmはあろうかという体高の高いガッチリしたスズキが何匹か居る。

『!!!!』

ん?

真鰯ィーズさん達!

あなた方は今、

楽園ではなく、

むしろ地獄の果てで最後の晩餐をしてらっしゃる・・・?

すると塊の1つが思い出したように息もピッタリにかなり沖方向に逃げる。

 

スズキ、追う!

 

なぜかイワシはスズキに追われながらも仲良く帰ってくる!

両者共に、また先ほどの配置。

「ナンジャ!コレ!」

それを何度か繰り返している。

・・・帰ってくる塊が通るか通らないかぐらいのタイミングで、アトゥーラを回転落とししたらジャンボスズキが食ったりして?・・・

そんなアホな?

何て思いながらも結構真剣。笑

時は来た!笑

「ホイ!」

「クルクルクルクル」

「ガン!!グワ〜ンギューッ!!」

「ヤッター!!」

 上手く行き過ぎ!

暴力的な引き!

あのデッカいスズキが暴れるのが見える。

「ウォリャァ〜!!」

「ツン!!」

???

タ・カ・ギ・レ??

先端のガイドのリングが割れてPEが食い込んでいる!!

「割れてたっけぇ〜??」

(そういえばいつか車に竿を立てかけた時倒してしまったような気もする?)

バイト場所は、なんなら足元ぐらいの距離感。PEは更新程のダメージしか無いが、

宝物が・・・!!

暫く底の方を見渡しアトゥーラが付いているスズキを探すが、

考えて見ると、見つけたとて、どうなるわけでも無い。笑

その魚を釣れるかどうかで朝も早よからオッさんはここに来ている。

諦めの悪い私は

「逆にブルーシートや、先を何重にも丸めたロープを落としたら引っかかってスズキごと取り返せるのではないか?笑」

マジか?冗談か?頭をよぎる。笑

そして時は流れ

『回転沈下ダメ論』を見た時

『あの時いけたヨ!?』と。笑

マァ、チャターにしても村岡昌憲氏監修でアブガルシアから

http://www.purefishing.jp/product/brand/abugarcia/a_bait/salt_lure/saltystage_bouncy_21g_21g.html

Bouncyなる物を出してらっしゃる。

いつかまた余裕が出来たらあのやり方を試したい。

そしてこのアトゥーラ、

ゼロ以下テンションなら回転沈下するが、

テンションフォールでは回転せずにロール沈下する。

私の感覚では重たい事によるデメリットは余り感じられない。

引き重りもしない。

せいぜい水深が深い所で2m代のシャロー、御前浜では安心して使えるとは言い難いが

「この感じ釣れるよね?」感はハンパない。

私が暫くミノーに手を出さなかったのは、

ジグミノーといってもいいような固定重心の、このルアーが、

これだけの使いやすさ、動き、飛距離を出すのであれば、

自作のプラグもアトゥーラやデュエルのアダージョ辺りをお手本に作れば、広範囲に使えるのではないか?と考えたから

今では、南芦屋浜や垂水漁港のスレスレand先客エサ釣りビッシリ状況の多さに新たな釣り場所を探し、

釣り場のほとんどを御前浜に事実上シフトしたが。

これだけ数々の出来るシーバスルアー達に遭遇しても、

大場所では、必ず投げたいルアーである。

ちなみにある日釣具店でキビナゴクリアたるものがちょっと安売りで売られていた。

宝物復活!

ちなみにウエイトはドンだけ複雑か?

と思いきや!

センターやや前を支点として、

厚めの板鉛が微妙な逆虹状にかかっているというもの。

それがユックリと回転沈下する秘密。

主戦場は青物系のボートキャスト用のようだが、個人的には、かなりのお気に入りルアーである。

ワンダー,80,インプレ(するかぁ?)

ようこそおこしくださいました!フミニイです!

厳寒期のシーバス攻略縛りで、

いろいろ見させて頂く。

『ワンダー低層デッドスロー』をどんだけ見る事か!

人によっては「それしか釣る方法がない!」と主張される方さえおられる。

「そうなのかぁ・・・」

シーバスを始めた年の冬、

ワンダーを三個購入。

「よしよし!底辺りを漂わせる様にデッドスローだな」と投げるも、飛ばん!

モチロン私のせい。笑

竿はショアジギも出来る様にとM、リールは3500番にPE1.5号。

飛ぶわけがない。そのあと知人に頂いたビーフリーズもしかり。

底ギリギリを這わすイメージはルアーを無くす秘訣。笑

残1つになり、宝物確定。笑

投げようとしてもトラウマが・・・。

そんな私を温かく迎え入れてくれたのは、IP26を始めとする、コアマン 一派。

あっという間にコアマン ばっかり集めるように。

そして知らぬ間にバイブレーションおじさんに。笑

 

話はゴロッと変わりますが、何の世界にも基準点となり得る、圧倒的なスタンダード化を成し遂げた偉人がいらっしゃいます。

20年か30年に1人(1組)出るか出ないか。

例えば野球界ならON(王さん、長嶋さん)。

そして、お笑い界ならダウンタウンのお二人。

それらの方々は1つの基準点となる。

お笑い界の場合、

ダウンタウン、以前、以後、みたいな座標軸となってらっしゃる。

ダウンタウンのお二人の漫才は、

それはそれは斬新で面白く、

『あたかも正論の様に語る不条理ボケに翻弄されながら、突っ込みはイライラして怒っていく』

的な。

しかし良く良く考えるとそのパターンって、

いとしこいし師匠もやってらしたなぁ、と。

しかし、その手法であれだけの破壊的大爆笑をかっさらった、お二人は座標軸となられたのです。

 

そして、話はシーバスに戻り、コアマン さん。

メタルバイブもスピナーも既に存在はしていましたが、

あれだけデイゲームのシーバスをアングラーに釣らせた、IPとPBも今では座標軸なりました。

 

そして遥か、その20年以上前にシーバス界にはワンダーという、1つの座標軸が登場していたのです。

元々は琵琶湖の大型バスを遠投してバイトさせる目的で開発されたらしいのですが、

いつの間にやらシーバス界に広まる。

あの、小沼正弥氏もワンダーばっかり使っていた時期があったそうです。

ルアー作りをされた方は痛感してらっしゃるのではないか?と、思いますが、

自作シンペンを作ってると、ワンダーになってしまい。

よく飛び、動きも自然で引き重りのしないバイブレーションを作ろうとすると、IPになってしまいます。笑

何をやってもそういう座標に胸を借りている感がつきまとう。

ジレンマを巻き起こす座標軸というやつです。

最近でこそ、新しいタイプのシンペンかいろいろ出てはいるが、一昔前までは

『ワンダーより飛ばないシンペン』

『ワンダーの動きを悪くした様なシンペン』

『ワンダーを更に何やってるかわからい様に改造した様なシンペン』

などが売り出されては消えたらしい。

よく、

「ワンダーって飛ばないし、何やってるかわからない!」

なんて批評が多いけど、

5グラム前後のジグヘッドリグに比べたら全然飛ぶし、状況もわかりやすい。

ましてや80mmぐらいになってくると、風さえ無ければ普通に飛ぶし、ダウン系であれば状況も伝わる。

私の感想からするともっと使いたいルアーである。トラウマさえ無ければ。笑

ワンダーとて、80mmともなると11.5gあるのでミデアムライトぐらいの竿でpeをあまり太くしなければ不自由なく飛びます。

浮く浮くとも聞きますが11.5gの重量を竿先に乗っけるぐらいのテンションと早引きしない感じで引いてくる限りはチャンとワンダーしてくれています。

 

さて!動きは。

(お前が語るな!)

フラフラユラユラムーブの極みで、

何らかの原因で力尽きた小魚がとりあえず隠れる場所を冷静に探しているよう。(必死にではなく)

そして見つからず力尽き沈んでいく。本家本元、水平ロールはゆったりで力尽きた感がさすがの感じ。

尻振りは前方を支点になされ、大き過ぎず、おとなしすぎず。

支点の軸がラインのど真ん中から微妙に左右にズレては戻りを繰り返し

後頭部の緩やかなアールにあたるわずかな水流が細やかなお辞儀運動を繰り返す。

小味的な隠しムーブが散りばめられており、まるでワンダーを思わせる。(ほらね!)

特にこの支点が微妙に左右している感じは

形とオモリのバランス両方をワンダー化させるしかなく、

似たような物を作っちゃったら「ワンダー的ですけど!何か?」と居直るしかない。笑

数々のルアービルダーの憧れ、そしてジレンマの素。笑

そんな事考えながら使うと釣りの楽しさもより一層深まるかも?