ワームバイブレーション,ジョイントバイブレーション,自作バイブレーション

ようこそおこしくださいました!フミニイです!

ワームバイブレーション『ドッペル』の基本構造が完成しました。

思えばジョイントバイブレーションも15番・18番と取り組んでいて、

ボディが自由で有る事とバイブレーションの波動が発生する事は、ある部分で相反する要素が沢山あり、

ある時はジョイントの意味が無くなったり、

ある時はバイブレーションでなくなったり、

苦労して3分割のジョイント仕様にしているにも関わらず、只々直進するだけだったり。

この世にワームバイブレーションやジョイントバイブレーションが余り無い理由を

痛感する瞬間を何度も味わいました。笑 

 

バイブレーションが放つ

アピール力抜群の波動ちゅう奴は、

ボディの側面、いわゆるメタルバイブなら鉄板の部分に水が当たる(水を跳ね返す)事から発生している訳で、

コレが完全に水を受け流すとバイブレーションとしての波動は発生し辛くなります。

しかも自動的に尻尾が左右に揺れるシャッドテールワームにそのバランスを施した所で、

バイブレーションの機能を発動する以前にボディが横に傾いたりするので、デタラメなアクション挙動が現れ、ルアーとは言い難いブツを幾度と無く完成させてしまいました。

長い長い

『柔軟ボディバイブ沙汰珍道中』で

失敗を繰り返し気づいた事は、

 

① ボディが自由過ぎると成立しない。特に上下。

左右も自由に曲がり過ぎると成立しない。

 

リアフックが左右に自由に揺れる事により、水を噛み、

左右の動きに抵抗が出来る。

より強い力で左右に動かすか、

リアフック辺りを軸として、柔軟な部分が動くバランスが必要。

 

③ ワームの場合、尾にあたる部分は余り曲がらず、胴体が制限の中で曲がるようにバランスを調整すればS字起動を発動しながら波動を出しうる。

 

④ 前傾姿勢が極端だとボディのシェイプを真っ直ぐには出来ず、引力により『うの字』になってしまう。

ソレを防ぐ為に扇状にカットしたところでルアー全体の造形は普通の接続方法では保てなくなる。


リアフックの設置も厄介。だからこの世にない?

バイブレーションとボディが自由な事が仲良く成立し難いのにプラスして、

もう一つの問題はリアフック。

スピンテールジグなんかの『ブレードバイト』なんちゅう言葉が今では死語になりそうなぐらい、スピンテールのフックは進化しましたが、

ワームとて『テールバイト』何ちゅうのがあって

シーバスやチヌのデイゲームのスピード感の中では日常茶飯事なんです。特にシャロー御前浜では。

なのに、テール周辺にフックを装着してしまうと

自由に動かせられるはずのテールに水の抵抗が出来てしまって、そんなゴムはピーンと伸びきろうとしてしまう事が多く、

決してウネウネと蛇行するなんてブツにならない。

 

ナイフで真っ直ぐに切れないモノの切り方 

茹で卵とか羊羹とか、ネットリした食べ物をスパッと切るのには釣り糸が良いのだとか。

何が言いたいかと言うと

仮にワームの中にラインを忍ばせてリアフックにくくりつけていると

普通の感覚では、潜らせているマテリアルの中から魚がフッキングした時に力がかかり、縦にパックリ割れてお陀仏となる。笑

ワームたるモノ一回のバイトでダメになる事は少なくないが

ダメ必至となると

『なんか他にアイデアないかな?』となる。

しかも

フロロやナイロンって、細めた所でゴム状のマテリアルに比べたらブラシのように硬く感じる。『曲がらない様に支えておくもの』になってしまう。笑 

太くても良いので柔らかいタイプのPEラインやタコ糸ぐらいの柔軟な糸でないと意味がない。

しかしPEが横からの攻撃にノーガードなのはご承知の通り。

だから魚の口のザラザラからPEを守り、

ワームの中でラインがピンと張り得ない仕組みが必要。

◉柔らかい糸を弛ませた状態でワームの中に隠して

◉バイトしたらワームの外でやり取りができて

◉しかも柔軟ありきだった糸にバイトの時だけカバーを装着出来る。

そんな浮世離れしたシステムが必要。

言いっぱなし発明家、私の中の甲さんが何通りか考案している

次の段階では、(私の中の乙さんが)

ドッペルでその仕組みを試すのですが、

又完成したらご披露します。

第三話,24番サロゲート,ドッペル,自作バイブレーション,ワームバイブ,スイムベイト

ようこそおこしくださいました!フミニイです!

あっという間に10月です。

オッさんの時間軸は速い。

というか、帰り見る、自分の過去の出来事が

データーとして、圧縮されているのか?

少年時代のソレより明らかに多いから? 

1日、1日が速いなんて感覚は昔からそうだが、

通り過ぎた時間はあっという間にコンパクトに整列してしまっていて、

終わった事にこだわったり、腹を立てるには

エネルギー配分がもったいなく、

ただただデータとして整理して、エネルギーを未来に残したくなる。

オッさんが丸くなるというのは、おそらくそういうメカニズムなんでしょう? 

 

ソレに『ありがとう!』が心から言える様にもなった。

処世術的要素の無い『ありがとう!』が。

やってもらった事に対する礼儀としての、常識としての『ありがとう!』でも無く。

 

個人とは、極々空虚な存在で、

無の世界感とは暗闇で、

空気も無く、誰とも触れ合える事の無い世界などありえない

『有って当然なモノ』に

『ありがとう!』と思うだけで人生はバラ色に変わるって、

皆さんご存知なのか?

蝶々!蝶々!(安い演説かぁ?)

 

ドッペルゲンガー

さて、気分は幾分高揚気味な私、というのも24番サロゲート『ドッペル』のマテリアル流しに取り掛かるので。

たった一人の世界感で封印解除も何もあったものではありませんが、

これまで様々なワームでの

『要実証案件』を

ため込みながらワーム沙汰に手を出さなかったのは、

機が熟していないと判断していたから。

ハードバイブレーションをアレやコレややってきて、

一つ一つの番手を磨いていかないといけない。

これからは一人では無く、沢山の方の協力も必要だし、

ちゃんと作ろうと思ったら私自身の努力も何倍も必要になるでしょう。

そんな中で実証が急がれる、ワームのバイブレーションに今、エネルギーを注ぎます。

さて、ドッペルという名前。

『ドッペル』とはドイツ語で英語に訳すと『ダブル』という意味だそう。

コレにゲンガーを付けると

『ドッペル・ゲンガー(二重人間)』となり

超常現象系の他人の空似とか、

別時空の自分などを表す言葉の様。

英語なら

『ダブル・ヒューマン』てなとこでしょうか?

言葉というのは面白いですね。

とにかくドイツ語にした『ダブル』に

神憑り的ベイトソックリ感、

憑依感を期待して、

1番最初のワームバイブレーションに

『ドッペル』と名付けました。

ソレにこのドッペル、

構想時点でシンペンやダートベイトを兼ねる構造を模索していて、

目標的には機能的に

ダブルやトリプルであれ!と

願掛け的な気持ちも込められています。笑 

 

いよいよマテリアル流し沙汰 

さて、石膏で型を作りワームのマテリアルを流し込む時は、

石膏は水に浸けて、

細かな気泡の原因になる、ミクロ気孔的な所に水を張る気持ちで。

サイダーか?ぐらい泡が出ている。鉛の時もやりたいところですが、爆発しちゃうと思います。笑

 水から引き揚げたら軽く拭き取り、トゥーワンさんのワームオイルを型の中に塗ります。 穴あけ用の地具にもたっぷりと 貼り合わせてマジックテープ付きのゴムバンドで固定

 

場所を野外に移し、いらなくなったワームのみじん切りを鍋に開けてじっくりと加熱していきます、

推奨されるのは耐熱ガラスですが、肢がガクガクになった雪平鍋をあえて利用。カセットコンロの中火の弱火の上で着かず離れずを繰り返しながらじっくり溶かしていきます。(良い子は絶対に真似しないで!笑)

 

野外ちゅうたって迷惑な有機化学的臭いは出ます。

最初は刻んだマテリアルが溶けきるためだけにじっくりと混ぜていきます。

全体的に溶けたら幾分硬いドロドロのマテリアルのコシを切る気持ちでやや火力を上げて加熱しました。

この時、物騒な煙が立ち上がりますが、数秒ならハプニングが装えます。笑

 流し込みます、しばらくして型を開けると・・・。

 

ん?いけてるんじゃないでしょうか?

 いけてますね。色合い的には

笑える訳でなく、賞賛できる訳でも無い、中途半端な仕上がりですが。 端材を切り取って水に浮べると、

ややキショイ!

イヤ!キショ可愛い!笑

嬉しくて追加で作ります、

初めは色目を意識してましたが、

だんだん質より量の世界に突入します、笑

戦車の様なカラーラインナップです。

何度も立ち上がる煙。

もうご近所さんにハプニングを装えません。笑

アイをくぐらせてバイブレーションモードにネイルシンカーを打ちます。

そしてお風呂テスト。

んん!成功と言っていいでしょう。

後は細かな部分のブラッシュアップ。

フックを着けて、海での挙動も確認しないといけません。

しかしひとまず

めでたし!めでたし!

続く