第十話,センジュ棒バルサ88,四苦八苦沙汰,自作ミノー

ようこそおこしくださいました!フミニイです!

今年は東京オリンピックが開催予定で、

さてさて!と日本中が盛り上がりムードのはずが、この感じ。

しかも、『テレビ舐めんな!』的に。

ずっと見たかった夢の続編、二大金字塔ドラマ。

『ハケンの品格』『半沢直樹』の続編の知らせ。

メディアのニッチ化が加速する昨今。

老若男女が共感できる世界観は日本とてドンドン崩れる。

自分の見たい情報、メディアを選んで観られる環境を予測して、それを望み、手放しで受け入れた中心的世代ではあるが、

それ故に犠牲になった、お茶の間感。

そんな中でテレビも本当にユーチューブに負けじ、そして共生と

復権の旗を挙げる。

しかしマァ、皮肉な事に、そんな働きかけも、パンデミックが全て飲み込む。

良くも悪くも、全て飲み込む。

テレビの画面たるや、台風や震災や選挙の時みたいに、

非常時仕様になって早2週間。

こうなった時の日本は強い。

アメリカは世界大恐慌以来のダメージを受ける予定なのだとか?

それに関連して日本とてタダでは済まない事も多かろうが、

世界が平和を維持する限り、

日本は何の気なしに乗り越えられる、様な気がする。

ほら、

カラテやボクシングの試合、殴られても顔色一つ変えずに、

粛々と勝機が見えるまで、自分の型を崩さぬ怪物をたまに見る。

打たれ強いということ、

機を見て堪えると言うこと

理屈を蓄え引き出しに入れる事、

そんな芸当を潜在意識の中で出来る日本人。

どんなハードパンチャーより不気味で勝率も高い。

日本の将来に絶望感を不思議と抱かないのは私だけ? 

さてさて、私とて、腹を括る、覚悟する、

『新しいルアーが出来たよぉ!イェーィ!』の感じから、

市場に問おおか?ぐらいの勢い

私的には真剣にルアーを詰めながら作って行く。

前回の『コンマ67』などは、『コンマ52』と言う神様がたまたま与えた、私的優等生ルアーのサイズアップを目指したに過ぎなかったが

バージョン10まで難航した。

今回の場合、アガチスバージョンで見た『奇跡のスラローム』

これまでのルアーの理屈には無いはずの後方重心前傾。

そして普段はあまり使う事の無い、フローティング。

水面直下遊泳。

表層dog。

そもそも海でのテストをしていない。笑

完全に迷想段階。

しかし、これまで満足な動きをしていない理屈は理解できている。

先ずはウエイトの質と位置。

これだけ微妙な点を目指すルアー。

試作二発目で『飛ばない』以外は想像を遥かに凌駕する、完成をしたものだから、少し舐めていた。

その偶然のアクションは線的に幅広いキャパを持って現れたと思いきや、

結構な点の効果で、

飛ばしてやろうとかの下心で少し位置を変えると別物になる。

しかしバルサか粘土でフローティング(またはスローシンキング)を作る事をしないといけない。

実際二次元の設計はかなりの量になった。

型を基本に立ち返り全て重ね合わせて比較する。

何が改悪されたのか分析して、そこは改めて、

改善だけを残して行く。

リップからラインアイ迄の寸法が長い。

ラインアイの位置が上すぎる。

体の中心から尾にかけてのラインが細すぎる。

ウエイトの位置が下過ぎる。

横からのシルエットでは、頭から真ん中まで痩せすぎ。

そうそう!水の中で水平になる物体、

それが真ん中から尾部分の浮力により前傾になる様にしないといけない。

頭がテンションにより斜め上に逃げて、それを浮かされたウエイトが時間差で追う

それが奇跡のスラロームの模様。

一旦型からやり直し!

まだまだ完成まで道は遠い。

しかも飛ばすという大きな題も残る。

鉛のネイルシンカーも少々お預け。

どうやら直径3.6mmでは重さが足りない。

比重を舐めていた。笑 

とて蒲鉾板に4.5mm直径の穴を正確に開けるドリルがいる。

やれやれ!とりあえず3.2gのネイルシンカーを購入。

結構高い!

頑張って迷想打開だ!

続く。

第九話,センジュ棒バルサ88,四苦八苦沙汰,自作ミノー

ようこそおこしくださいました!フミニイです!

阪神間はやっと春らしい暖かいお天気に、

ちゅうても、もう、ゆうとります間に夏ですが。笑 

いつも、ほとんどの釣りを自作ルアーで完結していると言えど、

釣具店でシーバス界のレジェンドの面々がお作りになったルアーを買う事ももちろんある。

 

自分でルアーを作ると分かるが、

ルアーを大きな欠点なく、斬新に革新させるのは容易ではない。

考え尽くされたその構造

『これ以上は無理!』という段階に来ている。

 

しかし

そんな状況下でも

もちろん天才レジェンド方々は次々と新しいアプローチを繰り広げてらっしゃるし、

なんならネタの小出しなんかしてるド・天才もいらっしゃる。

 

そんな数々のルアー。

何よりジャッジするのは、消費者でなく、レジェンドでもなく、

物言わぬお魚なんだから、

一体全体何が正解かも分からぬ世界。

ゆえにまだまだ目の付け所は溢れている様にも見える。

シーバスを始めた頃

『こんなプラスチックや鉛の塊が1000円を越えるなんてあり得ない!』と思っていたが、

今は身につまされて分かる。笑 

今では仮に2000円を越えていても安いと思える。笑 

 

そしてルアーを自作して気づいた事、特に最近気付いた事がある。

 

当時、メタル系とミノー系の値段の格差。

しばらくは不思議で仕方なかったが、

今では身につまされてわかる。

 

ほぼほぼ沈んじゃえば良い、メタル系と、

沈下さえ精査しないといけないミノーでは、

チェックポイントの数が違う。

 

コレを完璧に造作するのは、大変な事です。シミジミ・・・。

 

私のルアーの作り方、

フリーハンドでパッパと

私の中の『甲さん(幼児)』が再現性のカケラもなく適当に作る。

それを

私の中の『乙さん(オッさん)』が

イラストレーターソフトで2次元設計して、

 

チマチマ仕上げるというパターン。

 

甲さんがテキトーに作る量とスピードはけたたましく、

乙さんはその中から使い物になる物をチョイスして形にしていく。笑

 

イヤハヤ、私はこれまで沢山の方と絡んで仕事や共通の目標に向かって歩いた。

私が相棒として組んで下さった方は

私を『甲さん』として見ている方。

私の『乙さん』を求める方など様々。

例えば創造、創作を生業とする我が妻は、

私の『乙さん』と結婚した模様。

多感で発想マンダラ的、私の甲さん部分は

創造、創作、表現的な事を努力で昇華してきた妻にとって

鬱陶しく、気味悪い存在で有る模様。笑 

かたや、

音楽を真剣にやっていた時の相方は本職が工学系の研究員で超理論派。

パズルのカケラ的な価値観のピースを組み立てる事に意義を求めて、私に新たな発想ばかり求めていた。

まとまった普通の事をやったらガッカリされた。笑 

仕事面でも見る人により、イメージは180度違っていたりする。

そんな私の感覚でセンジュで見た動きは甲さん、乙さんの得意分野をフルパワーで発動させるにふさわしい期待の星。

正確さ、緻密さが無いとセンジュにあらず。

これまでの理屈を踏襲している様では、少しでも妥協してしまえばセンジュにあらず。

言わば線では無く、点を求める作業。(コンマ67に引き続き)


『飛ばしたい!』一心でウエイトをやや後方に移動すると、

それはジグの様にバタバタと暴れ始めるし、

より安定させようとウエイトの重心を下方スレスレにすると普通のミノーの様になってしまう。

強制的に前傾にしようと頭に少しウエイトを付けると、奇跡のスラロームは平凡なスラロームに。

頭が下がっているのでは無く、お尻が浮いているにしないといけない事に気づく。笑 

『えー?一緒やん!』では無く、

その意味はミノーの挙動に雲泥の差をつける。

キャスト感の向上を目指す中で『お尻が浮く』で無いといけない事は結構きつい。

かといって、全体重量を上げようとすると『フローティングorスローシンキング』のお題から外れる。

前方の浮力体の効力を無効化するために細くするとフォルムのベイト感が希薄になり、

何のためのベイト感溢れるスラロームかわからなくなる?

仕上がり仕上がり毎に竿の角度に対する反応が違う。

ただ巻き表層dogも大切な要素。

アガチス版で明確に見てしまった奇跡。

バルサ版で再現する事により、

甲さんがたまたま作った奇跡を乙さんがレシピ化出来るのか?

前回の比重の精査と

両面から詰めてどうしても

あのカチカチのアガチス以外で完成させたい。

続く