第7話,25番,計画,骨組み再構築,自作バイブレーション

ようこそおこしくださいました!フミニイです!

新たな骨組みにおゆまるで肉付け。

 

本番は色々な比重のパターン(何ならジグバイブ)でやるけれど、おゆまるで試すのが手っ取り早い。

 

んで、こんな調子。厚型と薄型を微妙に区別。

しかし薄型となると、

サテライト感が増して、新鮮味に欠ける。

早速泳がせるが、

おゆまる自体、浮力があるのでテールの部分がウエイトでは無く浮力となってしまう。

しかし実際にこのシリーズの中心はボディ自体が水より重いというところがキモとなるはず。

その中に軽いバージョンが有るのは良いが、

コレを水より重たい素材で作る時のモニターとしては不適合であるとも言える。

テール部分が浮くか?沈むか?は由々しき問題。

こういう事アレやコレややっていると、

その内、又、25番とか飛び越えて、26番とかが出来てくる。笑 

製造より創造側に振られているアンバランスな私は

より追い詰められる。

 

この手の作業って人に伝える迄がヤマ

今まで何をやるにしても相棒が必ずいて、

一つ考えたら3人、

時には10人以上と沢山の方々の協力の元、

みんなで達成や進化して来た。

そして、沢山の方に影響を与えたり出来た。

これまでの仕事や人生設計の中で

『どれだけ自分の計画や意思をわかりやすく明確に伝えて手伝ってもらうか?』

コレは

大きな仕事を乗り越える一つの真理と言っていいでしょう。

しかしこの、ルアービルド沙汰に関してはチョット違う。

自分一人でトコトン考えて、じっくり作る。

期限に制限はなく、完成が遅くなろうが誰にも迷惑がかからない。

って言うか、誰かに協力して頂く以前に『どうなのか?』がハッキリ分かる領域まで到着しないと、話にならない。

 

妄想から出た暗号を解読する作業

特に25番サロゲート。

これまでの一つの集大成。

アレやコレや試す中で幻の様に垣間見たチョットした可能性を一つのルアーに集約する。

ルアーがフラフラと彷徨ったり、

バイブレーションしたり、

シミーフォールする条件って、理屈的に相反する事もあり。

チョットしたラビリンスである。

しかしそう言ったバランスによる変化って端境になる境界線は

完全に別件ではなくて、重なっている事も有るという事実

試すべき注目点はいくつもあって

ソレをキーにして塗りつぶしていく。

まるで暗号を解くかの様に

アクションの端境を解読する作業。

こんな微妙なニュアンス、伝えようたって誰にも伝わらない。

伝えられるのは明確なスイム動画と、明確な複製用のマスターでしか無い。

でもそこまで素人がたどり着くまで、誰かの協力を得られるでなく。

じっくり試し試し形にしていくしか無い。

 

高比重でお風呂スイムテストがスラスラ出来るアイテム見っけ!

こうかな?と思い

お風呂でとりあえずテストするのは良いが、

ボディ素材を溶かしたり、形成してから一日置くとか、時間がかかる。

なんとかならないかなぁ?これ!と。

チョットじっくり考える。

まず一つはエポキシ粘土。

しかし、

こういう素材って元々、金属の修理などの用途で比重が重すぎる。

その上固まってからの表面がザラザラ。

インスタントに試すには手間がかかる

『なんかパッと試せる素材は無いものか?』

動かず冷静になって部屋を見渡す。

ここ最近の『実釣出来るプロト作成銀座』と化した自分の工房兼部屋。

ぼちぼち本格的に片付けないと普段は優しい妻も黙ってはいないはず。笑 

『あっ!』

油粘土や!

何回も何回も泳がせる必要はない。

いけそうなら固まる素材で仕込めば良い。

多分10回も泳がせたらドロドロしてくるだろうけれど、

別に二、三回試せたら良いし、キャストする訳で無し。笑

幼稚園・小学生から沢山の工作をやってきて、中学生になると本格的な木工や石膏などに触れ、

大人になったらもっと沢山の素材に触れてきた。

私が大人になるにつれて、耐熱シリコンだとかセラミックだとか、おゆまるとか

素材も進化してきた。

ルアーを作る様になったら何種類もの粘土を使って、いろんな事に挑戦。

ホラ、レジンなんて言うのもある。灯台下暗しとはこの事。

最近石膏型を作るのに用意していた油粘土。

この件でウン10年ぶりに触った油粘土。

こんなに身近にスターがいた。

続く

 

第二話,デイミノー,シリーズ,デイゲームのミノー

ようこそおこしくださいました!フミニイです!

1番デイミノー『カマキリ』

コレはリップもあるし、手放しで『ミノー』と呼んで良いブツ。

何年も前に形だけが先行して完成していた、

リップも極小で金属が確定、

ボディ素材はバルサ(又はアガチス)。

バランスはセンター寄り後方重心、

水中では、そのヘチマ型フォルムのリアの浮力で水平やや前傾。

キャスト時には、リアのデザインをロケット状にする事により、空気抵抗をリップに影響させない。

その上、佇まいは

プランクトンをお腹一杯食べて、余裕で口をポカンと開けたイワシ系に似せる。

お腹一杯うだうだ感を演出出来る様に。

スローに巻いている間はややスラローム的に、

早く巻くとバタバタ感。

欲を言うと邪道さんの藤澤氏プロデュースのミノーの様に

パニックチドリが出れば嬉しい。(重たいリップはそんな趣旨から) と、

そこまで決まっていた。

ルアータイプ的には

スローシンキングバージョンが、

水面(やや潜り)直下でシャロー用。

シンキングバージョンがで汎用。

そこまで目論めて、

中々作らなかったブツ。

 

問題は真ん中後方に付けるオモリの上下の程。

ソレに重さ。

コレ、バルサ素材なので 

こういった感じで外にも中にも、テンプレートを貼りつけていく。

しかし、テンプレートはこのオモリを決定しないと完成しない。笑 (パラドックスぅ〜!)

1回目は失敗しても良さそうなもんだが、

余りに沢山の失敗歴が裏目にでて、中々前に進めない。

『後方重心ながら後方のバルサがボリューミーでお尻下がりに浮かない、しかも飛ばす時は後方固定重心なのでぶっ飛ぶ、水平やや前傾の姿勢が小さなリップでも確実に水を掴む』

ここまでネタは上がっているにも関わらず。笑 

ふとしたタイミングで見たYouTube。

村上晴彦氏の『キャラメルシャッド』の動画。

単純にシーバス系アングラー目線で、

『ワーム』と手放しで呼ぶには

デカすぎる

『キャラメルシャッド5インチ』笑 

ソレ自体がキャストするための重量を有し、

しかもアクションや姿勢をカスタマイズするためのネイルシンカーを挿入する。

『このフレキシブル感、ルアーの姿勢とアクションの程を体で覚えるのに打って付けかも?』と。

早速、キャラメルシャッドの5インチと

そのクラスの大きさの有るワームを持って、

川、海、関係無く色々試す。

 

バレイヒルさんのタングステンネイルシンカーの2.3g。

コレを後方真ん中寄りに付けて、

ある程度前方にも微細な重量があると、

姿勢がやや前傾のシミーフォールするブツが出来る事が導き出された。

と、

更に、より凄いモンを見てもうた!笑 

そんなスッタモンダの中、

チョットした悪戯心が湧き出して、

いつか見た

『外洋の漁師さんがよく使っているヒコウキ』

トローリング系の縄漁で擬似餌針を繋げる仕掛け。

ソレ自体は浮きの役割とアクションを受け持つ。

よくタコ的な昔ながらの漁具的針付きワームを見るが、

アレに繋げるものらしい。

形状的には餌木状で、

正に飛行機の様に羽が付いている。

羽は前傾に傾き、浮き上がる様に設計される物が標準。

水飛沫を上げながら水面直下・直上を飛び跳ねる。

すると下に付いている疑似餌針が生命感を持ち踊り泳ぐ。

魚が食い付いたら、表層を飛び跳ねていたヒコウキは海中に引っ張られて、アタリが分かる。

とマァ、こういう感じの仕組み。

『ワームをメッチャ重たくして、この羽を付けて泳がせたら斬新なルアー出来ん?』

『浮き上がる特性と、無理から沈むウエイトと比重。コレ、大型ジョイントルアーでやったら、凄いのできん?』

でこの、検証も色々やっていく内に・・・。

『浮きあがるばかりで無く、ハネを潜る様に向きを変えて、口先ではなく、羽状のリップという状態ってどうよ?』となる。

後方固定重心・ハネ状リップ・キョドリ犬系スラローム・ギリフローティング(海では実質上のサスペンド)

『センジュ』(3番デイミノー)のたたき台が完成した。

続く

分かりにくい動画ですが、汗。センジュのスイム動画です。