自作バイブレーション,4年間で感じた事。(4年間の流れ) 第10話

ようこそおこしくださいました!フミニイです!

9番サロゲート(73mm)の(細手で動きはど真ん中系の自作バイブレーション)はOKと言えばOK何ですが。

お手本である市販のバイブレーション群から飛び出た個性が有る感じでは無く(ソレで別に良いのですが)、

空気?とか、水?とか自分で揶揄していたわけです。そしてそんな9番は暫く放置されます。何より52mmから60mmぐらいの完成経験しかない状況で

いきなり73とか80というのも敷居が高過ぎたか?と、

64mmぐらいにして徐々にデカイのを攻めていこう!作戦に変更します。型は5番の物をベースに64➗52≒1.23(倍)に何もかも単純に拡大しよう!と。笑 で端数とかは重たい大きいに振ろうと。やって見る。

『重っ!』

ナンジャコレ的な正体不明の引きオモリ!

何だか訳が分からなくなって来た。

あんまり深く考えないで

ボディを比重の軽い『モデナソフト』に変更。

只々水中での浮力を持たそうと、太い目、多い目に纏います。

すると今度は水面を飛び出しやすくなってしまって、

速引きする時に非常に使い難い。

こうなってくると『試みは完全失敗!』となるのが知性ある常識人の判断なのでしょうけど、

頭に蝶々が回っている私は

『重たくしてまえ!』と。笑

頭のオモリを

いきなり6gから10gに。

お腹も1.8gぐらいからいきなり2.8gに。

かなりのウェイトアップではあるのですがコレを投げて見ると、

ガッツリ纏った浮力ボディはゆったり目シンキングを保ちます。

そしてリフトはしっかり目に振動。

フォールはフラフラ気味。

リトリーブの軌道も

ボディの浮こうとする働きと

重たい目のオモリの沈もうとする働きが拮抗して、

微妙に上下にフワフワとした起動を描きます。 

最初の趣旨から大分脱線しましたが、笑 

『オモロイ!』と。

重量も20gそこそこなのでよく飛ぶ、気に入って投げておりました。

そうこうしているとチヌ(笑)がよく釣れる。何だかチニング師の様になった。

そして、そんな時、御前浜で事件が!

『泉裕文氏、御前浜出没』

その頃はチヌしか釣れない感じで結構悩んではいたのです。

ところが、

私が散々探ってキビレ一匹しか釣れなかったポイントで

サルベージesと思しきリフトアンドフォールでポンポンシーバスを釣ってらっしゃいます。

『??』

『!!!!!』

釣り場で泉裕文氏に会うなんて兵庫県民の特典と言えどもとても感動。

釣りが上手い人の釣りを目の当たりに。

しかし、ない事に実質的にいつも御前浜で一緒に釣りをしていた『鉄人M氏』が

こんな時に限って武庫川一文字に渡ってらっしゃいます。

ソレはソレは悔しがり、私に泉氏がどんな釣りをなさってたのかバンバン聞いて来られます。

そして私のバイブレーションを「使ってみて下さい」と渡す。

『よく飛ぶし、フワフワ巻いて来ると、チヌならたまに爆釣します』と。

M氏はソレを使いリフトアンドフォールで(笑)シーバスを釣ります。

私の自作バイブレーションが初めて人の役に立った瞬間です。

そしてソレは1人歩きという副産物も追加して。笑 

10番サロゲート『マガタマ』の誕生です。笑

南甲子園浜,ルアーテスト,2

ようこそおこしくださいました!フミニイです!

『継続は力なり』とは、よく言ったものです。

例えば、

ワンチャンが指定外の場所で粗相をしてしまったら、飼い主から怒られるのを予見できる。

的なレベルで

海辺に出た瞬間に『今日の海はノーフィッシュを食らわせられる・・・』と予見できるもの。笑

しかし、

原則的に私の釣りは、限られた狭い範囲を限られた時間と限られた予算です。笑

それを予見できたとて、あえて移動せずにそこで過ごすパターンが多い。

逆に、先客が多いケースはアッサリ移動する。(魚が多い証拠とも考えられるにもかかわらず)

そしていつも『釣る!』以外の何かしらのテーマや価値を設定して、休日の限られた釣行時間(ピクニックという噂も・・・笑)を有意義に過ごす様に心がけている。

しかしそんな完全に判断がついていて『今日はダメだろうな・・?』なんて思って居ても、

思わぬ釣果が拾えたりする事もあったりして、

言葉通じぬ生き物や自然との触れ合い、はたまた勝負は面白い。

そんな私のよくわからない確信を得る為の判断基準を採用すると、

その日の南甲子園浜の水辺は微妙。

大荒れなのだが、

何かの生命感を感じる。

一体何がウロチョロしているのか?的な。

この時期は私レベルでは『釣れたらラッキー!』と、いうところなんですが、何故だか根拠のない期待感が湧く。

ルアーを投げて見ると、

前回ほど潮の流れ方も不規則、強烈ではない。

上から見る限り、今日の方が断然荒れているんだが。

自然はよく分からない。

よく分からないのでわかろうとすると、更に分からなくなる。笑

で、

自然と戦わせる為に私が作りし餌型ヘッポコ人工物。笑

一旦海に放ついなや、それは作者である私を裏切り自然に肩を持つ。

しかし、それも長々ちまちまと飽きもせずアレやコレややっているとその裏切りさえ愛せる様になってくる。

同じ場所、同じ様な荒れ具合、同じタックル、風向きも同じ。釣り人ももちろん同じ。

そんな中ほぼ同じ趣旨のテストを繰り返す。

いちいち繊細でフロントフックに細い藻一本纏うものなら駄々こねるブチャイク可愛いルアーたち。

異変が有るとしたら消去法で海中の潮の規則性の差異と分かる。

 

ウェイトを鉛にして、ボディを比重の重いモデナとするスタイルでルアー作りをしている。

するとジグバイブほどではないが動きは同条件で有れば細かく振られていく。

動きの強さやキレで言うとオモリとボディの比重の差が大きければ大きいほどその効果は高い。

しかし、バイブレーションのバランス上、強烈な振動を生み出す事は確約されていて、後はそれをどう拘束して、どう解放するかの勝負になる。

そして何より三次元色の強いバイブレーションプラグとなると潮の影響を加味して予測アクション領域を設定しないといけない。

それが極端過ぎるルアーはソレはソレで面白いけれど『出来た!』とは言い難い。

『このルアーはこんなルアーです!』と説明の付かないルアーはプロでないにしても改善の余地アリとなる。

そしてコンマも52では半ばそのキャラが出来上がって、実績がアリ、使い方も確立できているのでソレを踏襲できないといけないとなる。

『うーん?前回と違い過ぎる!』

続く