第十三話,ルアーのカラー,よもやま話,御前浜,南甲子園浜,シーバス,チニング

ようこそおこしくださいました!フミニイです! 

今日はオレンジのお話。

自然界にモロ・オレンジ色のベイトなんて存在しない。

しかし、ステインゴールドなどお腹側に蛍光系のオレンジを配している事は多いし、

実際御前浜なんかだったらオレンジの明滅は有効だったりする事は多い。

他にも『コンスタンギーゴ?』などオレンジっていう奴は海用ルアーの差し色としてかなり多用される。

自然界の魚のデザインに余りオレンジ色って使われていないのに関わらず、

ルアーのデザインには多用されている。

 

パッと思いつくのは透き通ったエビのミソ?みたいな。

万能とは到底言えない状況設定である。

 

なのに、それは海用ルアーにオレンジを塗ったら

食いが良くなるということを実績として証明している不思議。

 

どんな状況に何に見えて魚はオレンジに口を使うのか?

その理由を私なりに附に落ちる様に考察して見ました。

 

ウキをかじるフィッシュイーター

以前播州室津の地磯でフカセ釣り修行をさせて頂いていた時期があります。

フカセ釣りのウキはラインを中に通すタイプの飛ばしウキで、仕掛け自体をポイントにキャストするために、

浮くけどある程度のウエイトがある。

ルアー釣りで言うところのフローティングミノーのバランスです。

楕円形で見た目はクランクに近い。

そしてその浮く様はトップウォーターを動かす前の

顔だけ水上に出ている立姿勢に似ている。

ちゅうても

ウキなので基本的にはアタリを取るという本来の機能を担う。

ですから大体が蛍光オレンジ。

そして、蛍光の赤や緑や黄色とウキ的色合いである。

だけど、その色付の理由って、人間の視認性の問題で

支障のないところは無垢的に木の色のブラウンだったり、

黒系に塗られていたりする。

逆に水没している部分は目立たない方が良いという考え方。

中通しウキなのでラインは真ん中を通り

ウキのテッペンから行ったり来たり遊動になっている。

任意の棚に仕掛けが沈下したら

ウキ止めゴムがストップをかけるというのがリグのベーシックな構造。

負荷が何もなければウキは後方重心で直立する様になっているが、

ラインがテッペンから出ているのでラインの放出を止めるとウキ自体がお辞儀と直立を繰り返したりする事がある。

フカセ釣り自体では余り好ましいとも言えない状況ながら

ウキ自体は水面でオレンジとブラウンの明滅を繰り返す。

すると何かが突いたり

『ガフッ!』なんて事がたまにある。

 

イヤイヤイヤ!

針は遥か下にありますのでぇ〜!笑 

 

中通しウキにはオレンジ一色ちゅう奴もたまに有るし、

色んな色もあるのだが、

決まってその現象が有るのがオレンジと濃い色の明滅がある時。

 

魚が捕食するときの一つの海の状況の現実

 

話はちょっと変わって皆さんも良く見ているであろう水中動画。

ルアーの水中動画を撮る時って、

カメラマンは照明を焚く事もありましょうし、

照明が無いにしても逆光では撮影しない。

 

撮影と言う時点で光を背にして、

太陽光なら太陽光が、

被写体に直角に当たる工夫をしているはず。

例えば夕日が右斜め前から射している状況で

ルアーの水中動画を撮ろうなんて思わない。

そこには商品を魅力的に見せないような陰影が出来るから。

 

例えば 

沖縄の水中で透き通る水、

キラキラとした光。

 

イワシの大群などが

銀か透明が強調される様に美しく撮られている。

魚を逆光で狙って黒く見せるなんて事はしない。

沖縄の綺麗な海の水中撮影、

いかに清らかで美しくみせるか?

コレ撮影者の腕の見せ所。

 

しかし夕暮れの海の水中撮影なんていうのがたまにある。

コレ銀や白系の光を反射させやすい色合いの魚の魚体。

夕焼けが反射しているかの様にオレンジ色に見える時がある。

ましてや小魚とて流れる血液。

ニュートラルな状況下で魚がオレンジ色に見えたとてなんら不思議ではない。

裸眼で潜った水中は赤や黄色の光が強調された、電球色の世界観だったりする。

そんな混濁した様なメリハリのない状況下で『水中撮影でござい』もないであろう。

しかし実際に太陽が真上から差す時間帯以外、

ボトムから上を見上げた世界観は赤系の光が支配している事が多い模様。

薄く黄色ががった透明の小魚なんてゴマンといて、

ボトムから見たそれらがオレンジと濃色の明滅を繰り返す事が不自然で無いと思えてきた。

しかもマズメ時をスローになんて狙う時、

オレンジ色はその自然界の波長の長い光の反射を強調する色合いで有る模様。

第十二話,ルアーのカラー,よもやま話,御前浜,南甲子園浜,シーバス,チニング

ようこそおこしくださいました!フミニイです! 

ブラックバスのワームやスイムベイト、ラバーの色で大定番の黒系。

シーバスではバチ抜け以外で余り強調される事もない。

ましてや黒一色なんてカラーリングはないし、

ワームも黒がベースになってラメが付いている様なワームって、バスではベーシックな種類。

しかし海用には無い。

このアル・ナシの次元って、

いわゆる魚が反応するかしないか?の問題で、

川魚は黒がスキだが、海の魚はそうでも無いと言う事?

川のベイトか?

ブルーギル・ドジョウ・ゴリ?・ウグイ・アブラハヤ・フナ・ウナギ? 

んん?

よく考えてみたら海の魚に比べたら川の魚の背中って、

黒っぽい。

海のベイトみたいに、ブルーとかエメラルドグリーン的な奴って少ない。

百歩譲って鮎やオイカワ?

でも上から見たらやっぱり黒っぽいし、良いとこ緑というところか?

 

よくよく考えたら川や池の水が深くなった所でブルーに見えたりはしない。

黒やグレー、時々緑というところ。

せいぜい近畿で言うと紀伊半島の最果ての清流ぐらいなら黒くはならないけれど、

ブルーと言うよりクリアだろう。

その場合石ゴケで白い石もグレイだったり、元々黒っぽい石も多かったりで、

清らかなクリアが生み出すグレーの世界観がそこには有る。

実際のところ、魚、特にベイト系の魚が、隠れ身する必要性って、

対シーバス・フィッシュイーターetcだけではなく

『対、鳥対策』も大きな課題で、

頭と目が、魚とは比べ物にならないほど良くて、

表層でうかうかスキなど見せよう物なら

『ストン!』とか『ビューン!』とか空の便で捕食される。

ベイトにしてみたら、水中の異変を側線で感じるっう、御家芸も発揮されぬまま、

鳥の口の中。

逆に表層は安全地帯でも有る。

 

上記の理由でフィッシュイーター自体も表層で単独行動を続ける訳にもいかないので、

表層バイトシーンにあるようにフィッシュイーターが表層にたどり着くまでは幾分の時間の猶予が有る。

清らかな海は青く、深くなっても青い。

しかし川や池は深ければ黒くなる事が多い。

だから鳥目線で考えると海では青かったら紛らわしいし、

川・池なら黒かったら紛らわしい。

そんな事情で海で黒となると不自然な色となるのではないか? 

実際、海で黒いベイトって少ないし、ゴンズイやオコゼ系の

食べたら危険な厄介系魚は多い。

しかしチニングになると少々事情が変わる。

イガイや蟹をシーバスとは比較にならない頻度で捕食しているであろうチヌハン。

イガイの様に黒地に虹色がかかった様に見えるイガイが

なんらかのトラブルで際から落下してきたら絶好の捕食タイミングであるし、

砂浜で黒い塊がモゾモゾしていたら蟹やら貝やらの可能性が高く、齧って見る価値の有る代物となりうる。

そんな事情でチニングとなると黒は定番となっているのでありましょう。

シーバスルアーとて、ナイトで多用するバチルアー。

黒ベースの黒色は無の扱いであり、

本来のシルエットより細く見せたい時などに黒ベースは有効であろうし、

デイゲームでも、黒レンズホロの様に、

フラッシングは必要だが、全体イメージが

『隠れ身失敗』を演出できる一つの表現として、意外に黒有効な時期もある模様。