第二話,シーバス,ワーム,自作,存在意義を考える

ようこそおこしくださいました!フミニイです!

稲穂に黄金が差しつつある阪神間。

短い夏はもう終わりを告げた。

私の知り合いの暑がりさんに『涼しくなりましたね?』と問いかけると 

『そうですね!やっと!』と返事が。 

 

釣り的にはいいシーズンの秋。

でも個人的には秋は苦手。

夏の開放感か終わるから?

あっ!逆か? 

 

この世の中の人全員が10kgのリュックを背負って生きていかないといけない状況があったとして、

私の場合ソレは平気だからほぼ変わらぬ生活ができるとして、

その10kgが大変な人を応援したり、助けたり出来る。

こういった行動って、実は生きて行く上で無くてはならない行動だったりして、

生まれ持った丈夫な体のポテンシャルだけでイージーにクリアできたりする。笑 

しかし、全員もうリュック下ろしていいよ!となると、

私の特権は喪失される形になり、力持ち以外の真価が問われる状況に、

変なプレッシャーが生まれる。

夏が終わるとは

私にとってそんな状況。

(その例えいる?笑)

いつに無く時間をかけて仕込んでいる『ドッペル・卵テール』の雄型。

ドョンドョンとバイブレーションの共生をテーマにしている。初挑戦のスイムベイト。

 

ワームとバイブレーションは高相性とは言えない 

これまでのバイブレーション四苦八苦沙汰の中で、

上から(下から)見た動きが

曲がる訳もない硬い素材が曲がっているかの様に見えるアクションがあって、

コンマやプルプルはソレ有りきの存在であったりする。

波動とウネウネ感の共生って、私のルアー作りの

意義と言っても良いぐらい。

 

もちろんそんな研究していたら、

ワーム素材とかジョイントのバイブレーションとか、

幾度と無く試みてみたりする訳です。

 

しかし

波動が出る要因の一つになっているのが硬い面の部分が左右に揺れて水を叩く事にあるので、

ソレを不用意に柔らかくしてしまうと、バイブレーションのテイが崩れたり、

逆に柔らかい意味が無い普通のバイブレーションになってしまう事が多々。

一筋縄ではいきません。って言うか波動とウネウネ感って相反している箇所も沢山ある。

 

そんな中で

バイブレーションの波動としては希薄ながら、

そのウネウネ感を見事に発動し、

トレブルフックを相場に近い箇所に配置する

『コアマン VJシリーズ』は大革命に近い優れ物な訳です。

 

ウネウネムーブのワーム的バイブレーション 

んで

これまでにハイブリッドがなかった訳でも無く、

ヒラメ系ルアーでは当たり前に存在していて、

シーバス 用でも少しはあった。

ヒラメ用的な、

ロデムやハウルなんてVJが出る前から存在していた。

しかしその大半がVJも含め、

シャッドテールワームのテールの波動を活用したもので

バイブレーションをワーム化したとはチョット違う。

(もちろん釣れるから良いんですが、私のこだわりの話です)

 

んで、

思しきルアーはマイナー系にはあったりして、

実際に

潮加減次第で

理想的挙動を示したりするブツも無いでは無いが、

大抵バス用のしかもゆっくり巻く前提のタイプが多く。

海での実釣パターンに対応し切らない物が多い。

誰も必死にソレに奮闘している的な情報も無く。

もしかしてその私が思い描く『夢の動き』って、

効力ないのか?と

思う事もしばしば。

しかし

『作ってみなけりゃ分からない』ッウ事で

挑戦して行くのでした。

続く

シーバス,ワーム,自作,存在意義を考える

ようこそおこしくださいました!フミニイです! 

近頃、ルアー製作用の時間を全てワーム製作(というかワームの型製作)に費やしております。

型に流して込んだら完成するワーム。

簡単と言えば簡単なのですが、

売っているのとは違う物を作りあげる!なんて

考えたら続々と必要事項が浮かび上がり

中々前に進まない。

しかし、クリアで異物感も少なく、柔軟で自然な挙動を静かに醸しうる可能性のある、ワームの世界。

『取れる・リグが崩れる』とか『フッキング性能』とか

自分が気になるワームのウィークポイントをクリアして私のワームを完成させるべくコツコツと具現化に近づけております。

 

ワームの世界観って昔の方がリアルさを追求していた

そんな事もありまして、

今日から思い出話も含めてワームのお話を。

私が幼かった頃。日本の川には

まだそれ程ブラックバスが多くいる訳でも無くて、

むしろ雷魚の方が沢山いた。

少なくとも幼少期の釣り人生を共にした、兵庫県の猪名川支流の藻川はそんな実情で、

メーターに近い雷魚が沢山いて

『アレを釣るにはどうしたらいいんだろう?』と釣り具店で聞いて回ったり、

本屋さんで釣りの本を見あさったりした。

そして子供なりの可能範囲で竿やルアーを買ってもらった。

それが初めてのルアーフィッシング。 

釣り入門とかルアーフィッシング入門とかそんな本ももちろん読みあさりをしていたが、

矢口高雄先生の釣りキチ三平もバイブルだったりした世界観。

日本は伝統的で有効な釣法も多く、

ルアーマン人口も今に比べたらかなり少なかったであろう状況の中で、

当時の日本のルアーマンは結構手探りな釣りを余儀なくされていたのでは?と思う。

しかし雷魚は現在と同じフロッグ主流で、ガルシアフロッグやスーパーフロッグなんちゅう人気フロッグがあった。

現在のフロッグは

当時程、垂れ下がる足の造形にこだわっていない様に見受けるが、

当時のソレは足の造形にかなりこだわっていて、

見た目はカエルそのもので、

実にカエルワームの世界観でありました。

 

 

アクションを取るか?模写を取るか?

んで、ワームというもの

(というかルアー全般?)

その機能性を優先するか、完璧な模写を優先するか、という思案の中で

日本製ルアーは当時、いかに本物に近いか?という事がテーマになっていた様な節もある。

と、いうか察するに

西洋人独特の寛容さで本物とはかけ離れた造形のブツで

ルアーフィッシングを昇華させた西洋文化の偉大さに、

日本人はその精密さと繊細さで、造形の突き詰めに迫ったんだと思う。

そんなルアーは当時沢山見かけた様に思うし(高くて買う気もなかったけれど)、

メガバスさんはその感じを長きに渡り踏襲しつづけてらっしゃる。

 

脈々と受け継がれた、日本的価値観の省略。

しかし、

実は日本人も造形の省略化が得意 

しかしまぁ、繊細で緻密な施工や造形を信条とする、日本の芸術と工業で有るが、

元々面倒な漢字を平仮名に転化したり、

更にその転化した平仮名を草書体などに崩したり。

省略の美に長けた文化が存在する。

いにしえより職人さんが作り続けた毛針とて

『カゲロウやトンボや蚊に似てなくもないが・・・』というレベルの模倣に留まるのは、

五万といたフィールドテスター(川漁師さんとか)の実績に基づいて進化した結果なんでしょう。

いわゆる模倣は芸術的価値観や利用者の安心感が多分に影響する物であって、

当時の日本の毛針職人さんが

『西洋でこの前、銀食器を川に落としたら魚が食らいついたらしい!』(スプーンルアー発祥のきっかけ)

と聞かされたら

『へぇー!ワカル!ワカルゥー!ウケるゥー!』

(JKかァーィ!)

って言っていた事でしょう?

 

 

私が注目するワームの強み 

普通の感覚で考えると、ワームの最大限の強みってそのグネグネとした素材の柔軟さ。

関西シーバス界では発売から大人気のアルカリやVJ。関西バス界では常吉リグとかネコリグとか、グネグネ感がみんなが釣れない魚を食わせる事が出来ると大人気になっていった。

しかしグネグネに動いてボトム辺りをS字起動で引っ張ってこられるリグなんて、

ワームリグの始祖といえようテキサスリグがしょっぱなから達成できているし、

筋肉が張っている時の魚の弾力感なんちゅうのもゲーリーヤマモトさんのハリのある素材感か昔から達成してらっしゃる模様。

だからこれ以上ワームを進化させると言っても、

素材の進化より

ルアーとしての全体の進化を考える方が妥当でありましょう。

それに私の実感として、ワームが不調状況を打破するケースって、

明らかにそのグネグネ感よりも

クリアラメだったり、前方重心ルアーの波型上下運動、はたまたダートが効いたみたいだと感じることが多く。

グネグネ感に拘らない、

クリアと前方重心がワームと同じ様に不調な局面を打破しうる事が様々な実験で実感した。

 

止めた時の挙動、金具無しのジョイント 

しかし、最近シーバスデイゲームでも只々ルアーを巻いて泳がせるでは無く、止める事によってシーバスはんに

『アレは何だろう?食えるかな?』と思わせるテクというのが注目されている。

っと、いうか決まった場所で釣りをしていると居付きはんに相手をしてもらわないといけないのですが、

多分居着きはんなんか

『あっ!コアマン だ!あっ!ブルーブルーだ!』

なんてブランドを言い当てらる程人気ルアーを見ていると思う事がある。

だから止めた時ゆったり止まって、泳ぐ時はアピール強い目になんなら波動とか出しながら泳ぐワームって海では余り無くって、

その辺りを自作しようか?なぁと思っています。続く