第八話,シーバス,ワーム,自作,存在意義を考える

ようこそおこしくださいました!フミニイです!

前回、ワームの動力、

特にハイブリッド・スイムベイトの動力源が

シャッドテールの揺れを利用した物になりがちな傾向に

『他の理屈では無理なのか?』

と考えました。

今日は更にもう少し掘り下げてみたいと思います。

この世にはシャッドテール以外でも動いているルアー は沢山ある。笑 

その動きの理屈とワーム素材との相性も含め、

経験プラス

予測プラス

妄想も入れて考察していきます。

 

バイブレーションタイプは不可能? 

バイブレーション専門家的にずっと活動してきた私。

バイブレーション命と言っても良い様な私の釣り。

釣れた時の場所や釣り方、ソレにとらわれる事なく成すべき狙い方を能率良く検証して行く事は必定。

私の大好きな『ただ巻き王』の講義。

ならって原則ただ巻きを貫徹する事により、魚の居場所にルアー を有効に通せる様に探して行く釣りが身につく。

自分の釣りを整理して行くのに、非常に有意義な七分間。

ルアー とてバイブレーションにとらわれる事なく、

今日は何が当りルアー か?見極めるべしでしょうけれど、

やっぱりバイブレーションが好きだから

かなりえこひいきしてしまう。笑 

 

先々行き過ぎてしまっている『VJ』

んで、

ワームでバイブレーションをうたっている物がないか?というとそうでも無い。

マァ代表的な奴は、関西では定番と言うか、もうベタベタと言っていい、コレ!

単純にワームのバイブレーションを発売するんだ!とウキウキして投げたら、

既にそんな段階を超越していた!笑

ソリャ!アイアンプレートが効かなくて付け替えるためと考えたら

『バイブレーションのゴム版でゴザーイ!』もないでしょう。笑

コアマン の泉さんが私の願いを叶えてくださるらしいと発売と同時に食いついた!

しかしそのブツは単純に

『バイブレーションのゴム化』から超越していた。

普通、進化と言うものはチョット極端だったり、オモチャ的であったりして

『この部分はこうして、あーして』

みたいな改良点を残しながら変化して行く過程を楽しむ趣向チュウのが面白かったりするんだが、

泉さんの試行錯誤って常に徹底していて、

いきなり『王手詰み』ルアー を作っちゃう。

故に『猿から人へ』みたいな進化の略図ってよく見るけれど、

いきなり進化し切った『人』がVJである的な感覚は否定のしようもないが、

類人猿的な『ビッグフット』とか『ヒバゴン』的なルアー で

ワクワクしながら遊ぶのも面白そう。笑 

しかしながらチドリアクションとか

アルカリシャッドを逆さまに装着して、前方重心なのにただ巻きの時に左右に揺れながらも水平に泳ぐ所とか、

リアフックのアイを中に通さずに外に沿わせてワーム自体の横の動きを最大限に活かしている所とか、

波動自体をワームに担わして、ジグヘッド自体のアクションはゆったりと蛇行するにとどめて居るがフリー状態の時はジグヘッドが左右に大きくワームを揺らす動力になっている所とか、

まさしく『王手詰み』

阪神間のシャローでは流行し過ぎたせいか、

根がかりを何とか外してピックアップしたら、二回に一回はVJ-16が付いてきたとか、いないとか?笑 

マァ、私も、

余りにも確信的なルアー ゆえ、

『本当にVJでないとダメかな?』と

ルアー チェンジの時に

『VJ以外の何かを探す』チュウ、

訳の分からない本末転倒な習慣がついた程。笑 

しかしよくよく考えると、VJ自体はバイブレーションのワーム化では無く、

進化したジグヘッドリグとして実績最高位に有るという感じであって、

俗に言うバイブレーションでは無い事はご承知の通りである。

 

ジャッカルさんのビッグバッカーソフトバイブレーション 

秋になると阪神間のオープン系の釣り場では、

サゴシ、太刀魚系の釣りが大盛況になる。

『春と夏はどこに居てるんだろう?』ぐらい大勢の方が

M調子以上の長竿をブンブン振り回し、

やれこの前メジロがかかっただの、

太刀魚入れ食いだっただの、と、やっている。

その一向に、投サビキファミリー団と

サヨリ釣りグループが入り混じり、

以前の南芦屋浜ベランダなどは凄い人が押し寄せていた。

人が多いのがイヤなのと、

釣りタイプ的に『釣果はほぼ群れ次第』的な感じがイヤで、

最近は湾奥の片隅でシーバスに専念させて頂いてますが、

その季節になると、釣具店も現場もジャッカルさん色が

阪神間では旬の様に盛り上がる。

ビッグバッカーのジグとバイブレーションの装着率ったら凄い。

ソレにプラスしてダメ押しの如く、

ソフトバイブレーションたる物が有り、

コレは結構バイブレーションとしての波動を有する数少ないハイブリッド。

私も秋のオープン系では主力として愛用させてもらっています。

秋のオープン気味の場所で使うと、太刀魚、サゴシ、シーバス、ハマチと分け隔てなく、五目調で狙えるので重宝する。

基本的にはセット販売の様で、しっかりとワームが装着できるタイプのヘッドと、

ピンテールとシャッドテールタイプの硬い目のワームがセットになっていて、

ダートもただ巻きにもトラブル無く気持ちよく使える。

厚手のステンレスらしきキーパーがボディの真ん中当りまで伸びていて

そのウェイトが極端な前方重心を防ぎ、

ただ巻きの時の姿勢は水平やや前傾をキープする。

そんな仕組みの効か?フォールの傾向も、真下にストンと落ちて行く感じでは無く、

いとも簡単に緩やかに徐々に沈下して行く角度の調整ができる。

シャッドテールバージョンでテンションフォールなんかさせて行くと、

かなりゆったりと斜め前にプルプルとオートマティクに誘いながら沈下している様で、

太刀魚なんかはテンションフォールだけで入れ食いになる事もある。

このハイブリッド、他のハイブリッドとは一線を画し実態としてはビッグバッカーバイブレーションの軟化の趣向となっている。

ソレはソレでよく釣れるし大好きなルアー の一つ。

猫も杓子も付けている感じでも無く、

ヘタッピオッさんの私が

ルアー チョイスの妙に酔いしれるのに、潜在的ポテンシャルもかなり高いので

ぴったりのルアー 。

値段もしっかりした造作の割にはかなりリーズナブル。

でも、今、

ワームの意義を最大限に引き出しているか?と言うテーマに当てはめて考えると、

今度は逆にバイブレーション寄り過ぎるチャァ寄り過ぎている。

ボディ中程まで伸びるウエイト効果の高いキーパー。

コレがこのルアーをバイブレーションとして成立させる波動を出す動力になっているのは確実。

これだけしっかりしたキーパーが付いていて、スナップを装着している限りワームも絶対に外れない構造になっている。

しかしこの箇所。

ワーム目線で考えるとクネっとした動作を醸す際に1番初めに曲がるべき場所で

その部分は完全に固定されていて、

ピクリとも曲がらない。

 

リスペクトする、大好きなハイブリッドである事に何らその構造がネガで有る事もないし、その部分が曲がらない事により、確実で明快なバイブレーションとしての波動を出しているのだろうけれど、

今、私が課題にしているウネウネと曲がりながら波動を出すワーム製バイブレーションとしては、バイブレーション方向に寄り過ぎている。

何より鉄板バイブレーションのリアフックアイにシャッドテールワームを被せる様に差し込んだり、

ブレード付きフックを付けて、自由に曲がり過ぎない様にある程度動きを制限すれば

このタイプの使い勝手は担保できる模様。

ソレをスマートに自然に実現しているコレは凄い領域である。

もっと騒がれても良いのではないか?

続く

第三話,シーバス,ワーム,自作,存在意義を考える

ようこそおこしくださいました!フミニイです!

わたしの職場の建物にはツバメの巣が沢山付いていて、

何世帯かのツバメが子育てをしていた。

ツバメという鳥は見るからにスピード感豊かで飛ぶのが得意な様子。

その飛び姿は羽ばたく動作を感じさせず、

まるでステルス戦闘機かの様に流線型のフォルムままとんでいる。

それがこの季節になると幾分ヘタッピな奴が混じって来る。

数も増えて来る。

ツバメの巣を覗きピヨピヨやっていた、雛ツバメが成長して飛ぶ練習のために混じっているんだろう。

ツバメは何処かに渡るのかな?

いずれにせよ台風が近づいているので、無事に成長してほしいと願うばかり。

結構な群れで飛んでいるのですが、写真を撮ろうと外に出ると逃げてしまいます。笑

 

鳥と釣り師は相棒みたいな物だし。

 

・・・・

 

鵜以外は。笑

(鵜は宿命のライバルと言ったところか?) 

 

ワームとハイブリッドのアンチテーゼ 

魚が居る事が分かってる場所では

ワームやハイブリッドが確立的に最強である場合が多く、

極論、定石であろうかと思う、

特に冬や初春のスモールベイトしか望みの綱が無いような曲面である場合。

軽いワーム系をゆっくり沈めながら移動させるのが有効と聞き実践したりもしている。

しかし私はワームのジグヘッドの、しかも軽いのとかが苦手で、

どデイゲームのスピード感の中で

テール近くにフックがない状態のルアーを

そんなに長くない釣り時間の中で

信じてチェンジせずに

じっくり巻き続けるのはちょっとストレス。

それにジグヘッドリグって重かろうが軽かろうが

巻くなり、ダートなりして動かさないと反応は得られにくいし、

上向きシングルフックとて、根がかり的に優遇されるかというとそうでもない。

ボトムに止めて置いて、ゴムの揺らぎを見せるなんて芸当も理屈的には出来なくも無いが、ボトムから離脱・着底を巻きながら繰り返す事がベーシックで

バイブレーションを巻き続けるよりも明らかに労力を要する。

ソレをするんなら

いっそのこと、邪道さんのヨレヨレとか、ダイワ さんのスイッチヒッターとかで

ザーッと四方八方にトレースしている方が、休日の過ごし方としては腑に落ちる感覚なのです。

しかし、たまに、

『それじゃぁ!ワームでも投げてみるか?』と何気に投げたワームが

状況を一変させる事があるので

コアマン さんのアルカリ

の沖堤イワシ・トウゴロウ。

ダイワさんの ミドルアッパーの

富津ベイト。

ピックアップさんの

スリートラップの内湾イワシ辺りは

いつも欠かさず持つ様にしています。

(ヘビーユーザーやん!笑)

しかし本当にゴムで無ければいけないないの?と思う事も有るし、

前回のお話の様に、

バイブレーション的に寄せる波動を出す訳では無いので

『細くて、前方重心で、クリアラメ的なバイブレーションが有れば最強チャウン?』と発想して

作り出したのが

『12番サロゲート ・クリアハード』なんです。

実はこのクリアハード。

甲型と乙型という区別があって、

甲型は微振動I字タイプ。

乙型はプルプル系ボディが曲がって見えるタイプ。

投げてる時の楽しさは

曲がって見える乙型の方が楽しいが

実際こちらはナブラ打ちなんかは勝るけれど、

普段の釣りでは

甲型の方が実績は高い。

即ち

『前方重心、緑やグレー使いのナチュラル系クリアラメ、細身のシルエット』

コレを満たせばワームがなくてもいけるかなぁ?と。

 

バスのワームの多彩さが気になる

ルアーマンたる物、

シーバスでなくても優れたルアーを作られる方は注目せざる得ない。

特にブラックバスのルアーはシーバスに比べて動かし方、形状のバリエーションも多彩で

『コレ、あんな時の海、こんな時の海で投げたらどうなるだろう?』と興味は尽きない。

特に日本でのワーム沙汰の中興の祖と言えよう村上晴彦氏率いるイッセイさんのギルフラットやカタクチワームなど

 これだけ完璧な造形を有しながらワームとしての機能も完璧なカタクチワーム

 ジグヘッドリグあるある。笑 アタらないよりイヤだったりする。笑

 ギルフラットって一つの究極。海でたまに勤めて投げているが実績はまだ無い。

『ポテンシャルが高い』を通り越して『気味悪い』レベルに達している。

放置するとドョンドョンと微妙に漂い、巻くとウネウネウネ!っと見事な動きをするのだから

『これ以上何を望むのワーム』

に到達している様に見える。

これ以上望むとするなら、

ソレは生き餌で泳がせ釣りの世界観で頑張って下さい的な。笑

考えてみたらシーバスのジグヘッドリグ一辺倒の世界観。

ハイブリッドであったとしても極端な前方重心。

角度やウエイト・テンションなど工夫すれば様々な見せ方が出来るとはいえ、

結局水槽のドジョウの上下運動的な挙動をいかに制御してバリエーションを増やしていくか?の範疇であって。

ソレだけがシーバスに有効だからジグヘッドリグに収まるのか?未開であるだけなのか?って、実証していくには、

誰もやっていない事をやり続けるしか無い訳で、

現にバス釣り動画の川での取材。

スイムベイトやスピナーベイトでシーバスが釣れるなんて事も多く。

オフセットフックやスピナーベイトていいんなら、

根がかりを恐れずややこしいところを狙っていけるヤン!って安易に考えてしまう。

ソレにバスの様に定点でドョンドョンしているワームで魚が寄ってくるなら、

巻き巻きオーバーヒートの呪縛から抜け出して

落とし込みみたいな狙い方もできるので在れば

エビ巻き師優勢季節沙汰にも一矢報いる(勝負していたと仮定していた場合)事も夢では無い様に思える。

ワームはそんな可能性を予感させてくれる。