第11話,センジュ,完結章?,自作ミノー

ようこそおこしくださいました!フミニイです!

私の本職は技術職で有るし、趣味にしてもスポーツ・釣りや音楽なので、

何をやってもセンスの壁という物にぶち当たる。

世の中には持って生まれたセンスが有る人や、

幼い頃からの英才教育により他人には決して真似のできない技術や知識の基盤を持つ方も沢山いらっしゃる。

 

オッさんになってエゴやら何やが薄くなり、

幾分客観的に自分の技量の限界や立ち位置が捉えられる様になって来た。

 

そんな感覚の中で、自分を分析するに、私の持ち味は反射神経や集中力であって、

中期的身体能力と中期的計算能力。

ソレを活かせる事といえば格闘技や営業、販売系職であった模様。

何もかも全然関係ない!

しかし

『好き』と『合っている』は又別であるし、

オッさんになった今!方向転換でもあるまい。

 

釣りにしても、

実際のところチニング師としては相応の実績がある感じになってしまっているし(当人はシーバスを狙っている。笑)

どんな専門的な仕掛けで狙っても中々釣れなかったナマズハンが

海用ルアーのテストでバンバン釣れて、得体の知れない状況になって来ている。爆 

 

フゲンやバイブレーションの詰めをやりながら、

コツコツと作用の整理をしていた

『センジュ』

 

0.1g単位のバランスの攻防にどうやら結果に近い答えが出てきた。

アガチスを使った『天才センジュアガチス(ギリフローティング)』は

コーティングを軽く行うとギリシンキングに変わってしまった。

そう考えると、

当初は『ものぐさの欲』的であったバルサへの固執も必要な固執であったと思える。

フゲンを作る際に我慢して試してみた、リップの1mm化。

それでは!と、本来0.5mmであったセンジュのリップも、固くて中々切れない1mm厚のステンレス板で試す。

そうする事により姿勢の前傾に作用して

『生物的、奇跡のスラローム』の手助けになる?と頑張ったが、

実際、オーバーウエイトであった模様。

オレンジが1mmリップバージョン、青が最新改訂版。

では!

もう一つの改訂案、

メインのウエイトを0.5g減らして、前方に0.3gの真鍮の棒を忍ばせる案。

申し分無い重量感!

桶テストの姿勢もよろしい! 

よし!

テスト!

飛距離は『ギリフローティング』として申し分無い。

やはり1mm厚リップバージョンは余り意味が無い。

というかリップ自体のウエイトが倍になる事により、キレを失う。

しかし全体的にしっかり感はあるので今後の参考にはしたいと思う。

そして詰めに詰めた、最新版。

キャスト感良し、動きも良し!

で『ギリフローティングカテゴリー』はコレでほぼ確定だ!

御前浜での海テストも良し!

そして明くる日、その成果を噛みしめる様にセンジュ縛り武庫川テスト。

川面がセンジュにどよめく!

デカイナマズはんがセンジュに絡み始めた。

この時不思議なものだが

『逃げたいけれどテンパって中々逃げられない魚』に私が変わった。

そしてセンジュに憑依した。笑 完全なサイトフィッシング!

ナマズハンの顔が近づいたらチョンとかわす!

『チッ!』とナマズハン舌打ち!笑

2、3度繰り返すとナマズハン激怒して本気を出した!

もう私の本体の事など気付かない!

『バクッ!』

イヤイヤイヤ無垢のバルサなんでルアーがボロボロになった!

サァ!

コーティングしてからの調整がまだ残っている。

結構なセルロースセメントを染み込ませてボディ自体の剛性を上げるのに

その分の浮力を担保しなければいけない。

真ん中後辺りのボディが厚い部分に、

気室を設けるというところでしょうか?

ここから又長い四苦八苦が続きそう。笑 

とりあえず実績 1匹。爆

続く

自作ジク,自作ミノー,フゲン

ようこそおこしくださいました!フミニイです!

センジュ沙汰はいよいよクライマックスに近づき、確信的理屈は大体揃った。


後はキッチリとやるだけ!コレが発想一発屋には結構ストレスで

私の中の『乙さん(コツコツ具現化して行く私の中の真面目なオッさんの部分)』が大活躍。笑

そんな中で『甲さん(私の中の無茶振りして行く無邪気な子供じみた部分)』が退屈している!

『ワラワはジグがやりとう御座る!』(なんで殿の息子風?)と

ブツブツ言い始める。

『センジュって元々、ジグミノー的な物!返して!』と

甲さん更に!

困った乙さんはジグ構想を再燃させる。

乙さんとて、

ミリ単位のバルサや鉛削り沙汰ばかりをずっとやっていると

休日に肩がバキバキになってしまう。笑

(全部自分やろ!)

たまたま生まれたルアーをセルフコピーすることは今に始まった事ではない。

だんだんとそのパターンにも慣れてきた。

そんな試行錯誤の中で

『あー!こうすればこうなるのか?』とか『この発想は全く無効である。沈』とか

そして、メゲずに繰り返していると、センジュやコンマの様に

『トンビが鷹を産む』事も起こる。

 

当初は

『シーバスをやりたし金は無し!』で、

ルアー 代の節約に始めたルアー作りだが、

だんだんとその

『クラフトとしての多次元性』の面白さにハマっていく。

 

よく拝見する、村上晴彦氏の動画『村上的』

釣り界のレジェンドながら『近所のオッちゃん』的テイストを纏い、

その感じが更なる大物ぶりを増幅させる。

質問に答えるという企画は特に面白い。

そんな中での質問。

 

『ルアーを自作したいのですがどうすればいいですか?』

 

常吉リグ 

ネコリグ 

スモラバ

などなど

輝かしいルアー界の革新を遂げたレジェンドに

自作ルアーを作るにはどうしたら良いかと聞くのは、

高級思考が垣間見れて、とても興味深い。笑

『財布かぁ!ルイビトン買っちゃえ!』的な

潔良さが有る。笑

 

私だって村上晴彦氏に留まらず、

加藤誠司氏・村田基氏・泉裕文氏・藤澤周郷氏など

尊敬するデザイナーに聞いて回りたい。笑

 

『いや!違うて!』と、村上晴彦氏。

大体、作るのが楽しいから作るのであって、じゃないんならイッセイのルアーを買って!

って感じでしょう?

 

『ナンボでも作り方が書いてあるからググって!』と。

色々なルアー作成方法がググればいくらでも出てくる。

本格的な物。

百均材料で簡単に出来る物。

プロ顔負けの素晴らしい仕上がりのルアーを作ってる方。

残念な仕上がりながら釣果は普通にあげている方。

すごく参考になる物ばかり!

(このサロゲート以外は!笑)

しかしマァ!

ルアーも繊細になってくると、ほんのちょっとの事で釣果に関わる。

というか、信頼性の維持が出来るかどうか?という見方もある。

 

市販のルアーは

プロがテストしている時点で多くの実績をもって、市販化しているので

『釣れないのは場所か、私のせい!』と結論付ける事が出来る。

しかし自作ルアーとなると、

そういった実績がないので、なんらかの理由で釣れないとルアーがまずいと思いがち。笑

しかしコレが中々、

オモックなんていうのもあって、

実際はどんなルアーでも釣れる時は釣れる。笑 知らんけど!

多分テインセル付のジグ用アシストフックに、

ソレを飛ばせるだけの噛み潰しオモリでも付けておけば釣れる時は釣れるでしょう。笑 知らんけど!笑

私が思うに大切なのは、

沈下速度やアクション、

そしていつ?どんな場所のどんなポイントに投げるか?だと実感する事は多々。

ソレに何より無駄にルアーを疑わない事だと思います。

 

例えばヘナチョコバイブレーションを作ったとして、

バイブレーションと縛れている時点で大概それは釣れます。笑 

前傾であろうが、お尻下がりであろうが、

振動がバカほど在ろうが、微かな振動で在ろうが、

活性の高い魚の前を自然に通せたら大概かじってくれるはずです。笑 

 

そもそもルアーの始まりって確か

『川にピクニックに来ていた人が誤って食器のスプーンを川に落としたら魚が食いついた』的な感じだったと思います。知らんけど!笑 

『あり得ない物を魚がかじる妙』

コレ!ルアーフィッシングの一つの本質。(かな?)

何より行動!

ドンドン!

『あり得ないルアーを魚にかじらせてあげましょう!爆』笑 

さて!

それでは私のお楽しみコーナー!

『プロトのプロトのセンジュ』はタックルベリーで購入したおそらく廃盤になっているで在ろう魚型のデッカイシャッドワーム(多分ヒラメ用)のテールを切って、

デカいオフセットフックを付けて、真ん中やや後ろにネイルシンカーを仕込み、

エラの後ろにヒレ状リップを通して瞬間接着剤で止めた物(ほらね!発想の起点ってこんなもんです!笑)

するとどうでしょう!うるさいぐらいにバタバタと暴れる!

『ウォー!コレ!ビッグベイトいけるんじゃない?』的な。

で!しのごのやってる内にセンジュになった。

んで、この前から

センジュ型のジグ、センジュ型のジグと、甲さんのリクエストが鳴り止まない。

『早くフゲンやって!的な』既にこのジクは『フゲン』である事に決まっているらしい。

理由は『センジュ・メタル』とか、『センジュ・ジグ』とかそういうどっかでやってる感じは嫌だし、

ベースは同一なので全く関係ない感じもイヤらしい。

(イヤ!だから・・・)

んで、仏様繋がりで普賢らしい。

調べると普賢菩薩様はこの世の全てを見通す能力がお有りなのだとか。

今度は限界キャストを満喫できるジグや!

『この世の全てを見通す?あやかろう!』となる。

問題はセンジュのアクションのキモがボディ後半の浮力による作用にあると言う事実。

真鍮ベースで、鉛、付けたとしてもエポキシ粘土程度のボディ構成で、

センジュ的ミラクルが起こるのだろうか? 

しかしセンジュのもう一つのキモ『ヒレ型リップに本体重量の大半が集まる感じ』は踏襲できる。

一体何が起こるのか判らないけれど、ヒレ型リップの下から後ろにかけて底重心かつ広範囲なウエイトを配すれば、クルクル回る感じにはならないはず。

リップを無視して棒引きになるのか?

はちゃめちゃに動きまくるのか?

投げて見ないとなんとも。笑 

後心配するのはウエイトがセンジュよりやや前方に配置する状況。

いくら文句なしに重たくて、ボディの全てが高比重でも、

飛行姿勢が悪ければあんまり飛ばなかったりする。

その場合『この世の全てを見通すルアー』ではなくなる。笑 

こんなウエイトの位置なんてどうでも良い、

この段階に入ると、鉛の三次元の形状がモノを言う。

『ジグでシミーフォール』ポジドライブガレージさんのメタルフラッター?が完成させた模様。(ある意味夢のキャスティングジグ)

おーし!前傾・前進シミーフォールのキャスティングジグを完成させるデェ〜!(あっ!言うてまいよった!)

続く