第四話,自作ミノー,カマキリ,潜る犬,フゲン沙汰,

ようこそおこしくださいました!フミニイです!

我が家は『初夏の珍事』が巻き起こる。

鳥好きな我が家。

家にはセキセイインコとオカメインコが。

完全に山の中にある私の家。

キジバトはんやメジロはんなどはレギュラー。

ウグイスは泣いているし、よく分からない野鳥が季節毎に訪れていたりする。

最近は休みのたびに、放っておくと森状になってしまう

庭の剪定などをしている。

長年の積み重ねで

野生のキイチゴやアケビやヤマブドウなどを自生させて

市場では中々得られない果実を収穫しうる森が作れたの良いが、

山の森は山の森で。

だんだん人の家では無くなって来る。笑

木の枝を切り倒し、それを電気ノコギリで細かく切り、

雑草とともに丈夫な袋に詰めて、

ゴミを出す作業に追われていた、休日の朝。

見慣れない鳥がビービー泣いている。

珍しい野鳥だ!

私より何倍も野鳥好きの妻に尋ねる。

『九官鳥を小さくしたような鳥がビービー何か言ってるよ!』

 

『九官鳥?』

 

『イヤ!九官鳥とツバメの間かな?』

 

『フーン』

 

イヤイヤイヤ!

野鳥好きだから報告したのに

リアクション薄っ! 

よし!動画を残しておこう、あの鳥は絶対珍しい? 

そして又、野鳥に詳しい妻にトライ!

『ネエ!この鳥なんてゆうの?絶対に珍しいよ!』

『アラ本当!珍しい鳥ね!』

妻はパソコンで、私はスマホで調べてみる。

ちなみに妻は野鳥の中で

『オオルリ』という鳥が1番好きなのだが

実物はそんなにお目にかかれる物でも無く、

いつか深い谷にでも行って見てみたいと思っていたのだとか。

『オオルリちゃうん?』

『んなアホな!九官鳥とオオルリは全然違うわぁ!』

動画を拡大。

『オオルリ』やん!(妻と私)爆

 

さて!

ルアーの方は

『メタルミノー・フゲン改』と

『カマキリ』(桐)

『ハーフ・ムーン65』沙汰 

 

ボール盤とルーター以外コレといった設備も無く。

ましてや『作るの好き』以外のアドバンテージは何もない。

工学の知識も特別な技術も、

何も無い。

そんなオッさんが

ルアーに革新などチャンチャラおかしい話で有るが、

当人はそれでもやっちゃう。

 

金属と金属の0.1mm単位の接合。

まさか溶接する訳にもいかず。

いにしえからの木造職人さんが釘など一切使わず、木材を強固に組み上げたノウハウをヒントに傘とポデイを組み上げる。

自分の相応なポテンシャルの範疇など、とっくに超えている。笑 

『カマキリ』の素材。

鬼門の素材『桐』が妥当だ、という結論に達する。

しかしバルサの数倍硬く、加工に骨が折れる。 

 

真鍮の加工。

慣れとは不思議な物で何となくコツを得る。

しかし1・2週間ズット!0.1mm単位のカチカチ系を形成して行く攻防戦。

手と腕と肩と目がボロボロになって来る。笑 

そして一旦テスト用ブツは完成。

長い道のりでありました。

お馴染み武庫川でテスト。

フゲン改キャスト!

飛びは文句なし!(メタル100%だからね!)

問題はアクション!

巻いて来る!

水平だ!

ゆっくり巻ける!

やったー!

だけどぉ!

ノーアクション!笑 

完璧なi字系である。笑 

『んんん?コレはコレで良いのか?』

イヤイヤイヤ!

続く

第三話,自作ミノー,カマキリ,潜る犬,フゲン沙汰,

ようこそおこしくださいました!フミニイです!

前代未聞のゆっくり引けるメタルミノーを作るべく、甲さんの想像力はフル稼働。

決してオチャラケでは無く、やってる当人は真剣です。

ただ、

当人の人間性がオチャラケなのと、

仕上がりの残念さがオチャラケなだけで、

基本的な構造の設計が完成すれば

後はオチャラケないプロに依頼する事ができます。笑 

その流れが確立出来れば

甲さんもわがまま言い放題人生になる。笑

 

以前より思っていた事がありました。

ディープダイバーたるルアーが存在するんですが、

引いているとドンドン潜って釣り師がテンション掛けて浮き上がらせようたって、いったん水を噛んでしまえば引いている間は素直に簡単に浮上する様なもんでもない。

たとえソレがフローティングであっても。

その秘密は要はバランスなんでしょうけれど、端的には大きなリップの効果である訳です。

じゃぁ!その逆は?となる訳で、

前傾になったまま、沈まないジグも、リップでなんとかなるかも?と、

 

ある日の全然釣れない釣行で、遠くで小さなシーバスさんがたまに跳ねていて、

キャスティングジグで半ば結果の見えた悪あがきなんかしながらボーッと妄想したりしていた。笑

 

本来は、グングン沈みたがり、回転したがり、重力に物を言わせて水をバンバン切ろうとするジグ。

ただ引きに優しいタイプのジグでさえ、

お尻下がりっぷりが大胆なシンペンムープが関の山で、

結果、それでも良い、助かる時も有るが、

多彩な狙い方やリトリーブスピードを選べる訳でもない。

ジグを投げる時点で、

絶対的な飛距離と引き換えに何らかの妥協を余儀なくされる。

 

しかし、コレら全ての基本的挙動を徹底的に邪魔したらどうなるか?って。

 

凧揚げの凧を想像してみて下さい。

風が止み、持ち主も糸を引っ張るのをやめると、

タコは真っ逆さまにスパイラルフォール。(スパイラルとは限りませんが)

水中のジグも似たような物と、思った訳です。

では!その逆!

ちょうど良い位置に括られた糸を引っ張ると凧はグングン浮上していく。

その要領でジグ的なルアーも

一定レンジをスローに持ち堪えられないかなぁ?

ミノー的ウォブンロールやスラロームとかに

ならないかなぁ?と。

『フゲンtake1』では後方重心を前方のリップで強制的に前傾にする算段でしたが、結果後方のオモリを持ち上げるまでの浮力は得られず、

結果『ゆっくり引ける尻下がりのヘビーメタルシンペン』に留まった。

(それでも結構使えるし、実際ナマズは釣れた、笑)

そして

『フゲンtake2』では

リップを大きくして、重心をやや前にしてみた。

コレはダメ!クルクル回って天地不明に!笑 

そして意地でも思い通りに動かしたい私は傘を付けるという暴挙に。笑 

っても!

メタルにメタルの傘を付けるってバカじゃない?的な。

いいえバカじゃない!

そもそもルアーの強度ってラインアイからフックアイの間がとても重要であるが、

そこさえ抑えておけば結構自由に遊べたりする。

ほらほらワーム自体にさほどの強度が無いのと同じ事。

アングラーがラインを引っ張る力と

魚が逃げようとする力、

コレもちろん逆方向である訳だから負荷的にはもちろんかなりキツイ。

それに比べると岸釣りの水圧もバカには出来ないにせよ、優しいモンである。笑 

だから、輪ゴムより柔らかいゴムを100メートル飛ばしてボトムをズル引きしたところで生き残っている訳です。

だからアイの構造さえしっかりしていれば

『ハタハタの干物のビッグベイト、爆(餌釣りやし!)』だって不可能ではない訳です。笑

(多分固定システムで原型は無くなるでしょうけれど?)

 

んで、

取れちゃうかも知れないけれど

手っ取り早く、

なおかつ見た目もそこそこイビツに成りづらい方法をとりあえず試す。

何より強度より、

理屈の実証や、動きの調整が先。

真横から見たら魚的に見えたら良い!笑 スロー引きを実現する為にスロー引きでは見切られるルアーになる?のか?笑

 

えっ?真面目にやれ!ですって!

たからぁ〜!動きの実証と調整が最優先だってば! 

続く