第三話,自作ミノー,『カマキリ』,御前浜釣行記

ようこそおこしいただきました!フミニイです!

ルアー作りって、作る方は極々繊細に様々な微調整を繰り返さなければならないが、

使う段階になると、かなりのキャパを用意しとかないと、

自然の振る舞いに対応できず、想像している使い勝手は出ない。

コレはこんなルアーとテメエで勝手に決めつける訳ですが、釣り場の状況で全く変わっていたりする。

『タイトバタバタ&チドリぶっ飛びミノー』と化した

『1番デイミノー・カマキリ』私の最近の創作は常に作者の意図を超えて来る。

『無知は有智に勝る』とどなたかが良く言ってらしたが、

最近その言葉が負け惜しみなんかでは無く、

無垢に対峙する清らかさを称賛する、ポジティブな言葉に思えてきた。

飛ばない物を飛ぶように工夫するのではなく、

飛ぶ物を理想的に動かす。

デイミノーのテーマであるが、

理想の動きという物が意図せず発動する。

快楽以外の何者でもない。笑 

『こじんまりバタバタ&チドリ』

中々意図して出せるものでは無い。

さて!ルアー自体は極々繊細で武庫川では100点に近い使い勝手を得た。

幸運にも作者の想定からズレてはいるものの、

いきなり完成。笑 

 

そして検証するは塩分濃度3.5%の壁。

 

御前浜へ!

たかだか1kg・1Lの水の中に35gの塩が入っているだけの海水(正確には965g・965cc) この壁は難なくクリアしないといけない。

いわゆる『重たい水』にもキビキビと動く様に。

御前浜に到着。

さすがに緊急事態宣言解除で市営駐車場は復活。

ここに止めるとトイレが目の前で、着替える直前にトイレを念押しする事ができる。

ウェーダー履いてからのトイレは何かと厄介で面倒。

ついつい我慢してしまって、私が緊急事態宣言になってしまう。爆 

車を出ると暴風!

南の風だ!

南の風は暖かくなるので悪くは無いけれど、

ルアーが飛ばないし、

沖のアラが全部岸にやってくる。

案の定、有り得ないゴミが打ち上げられている。

コレ!訳もわからず

『御前浜の利用者はマナーが悪い!』なんて言うなかれ!

四国や淡路島のゴミもここに集まる。

嫌なものも、

有り難い神様も西宮の浜に打ち上げられるのです。

だからこそ西宮は神聖な土地なんです。

チュウてから取り敢えず、

カラーリングしたセンジュのテスト。

45度に高らかにキャスト!

手前にポチャン!

イヤイヤイヤ!だから暴風だって!

コレだからバイブレーション野郎はいかん!

向い風の時は低い弾道でキャストが基本なのに、

今まで免除されて来てる感。

基本に忠実にキャストしたら飛びます、飛びます!

そしていよいよカマキリ。

センジュより明らかなオモリの量。

暴風なんてへっちゃら!

ぶっ飛び感はO.K!

動きは?んん?やはり大味になる。

バタバタの発動が遅い!

んんんん?

リップをやや大きく、

バルサをやや高比重の素材に?

オモリを追加して、やや後方に配置?

ってところか?

チュウテも川で見たバタバタ感が頭に有るからで、コレはコレで良し!

帰りに武庫川の完全淡水下で確認。

やはりこの環境ではバタバタの発動は早い。

淡水下ではもっとバタバタしていい様なモンだし、

んん?コレは拘って磨き上げるしか無い。

続く

第二話,自作ミノー,1番デイミノー,『カマキリ』,またしても奇跡?

ようこそおこしくださいました!フミニイです!

一連のセンジュ沙汰。

まだまだ完成系は『ギリ・フローティング』のみ。

本来センジュとは、

板状のジョイントベイト。

なんなら『小振りなビッグベイト』

目標アクションは、

そもそも『自然なスラローム』なんかでは無く。

『大きなルアーが小規模にバタバタ動く、存在感の在り方へのアプローチ』を、

テーマに取り組んだ。

 

苦節五年の格闘の末に完成した『マユ』

コレは表層・引き波・i字系ブレイドベイトの作成時。

とんでもない『スラローム・ペンシル』がたまたま出来て、

ロストしたマスターを再現できなくて四苦八苦したという物。

苦労して完成した、自然なスラロームペンシル。

苦節五年だった訳ですが、

センジュがあっさりフローティングミノー的なアプローチで完成してしまう。(バタバタアクションを目指していたにも関わらず。笑)

 

しかし『マユ』は

『ヒラをうつベイトのスラローム』で

 

『センジュ』は

『加速しようとしている』スラロームで

細分化するなら別物。

それにマユは前方重心。

センジュは後方重心で

使用感や沈下姿勢にもかなりの違いはある。

 

 

強波動・前傾バイブレーションという物は結構誰でも気軽に作れる。

ましてや最近ダイソーさんが110円のメタルバイブを発売して、結構普通に使えたりする。

しかしながら今後の細分化されて来よう、バイブレーションの世界。 

引き抵抗・飛距離・アクション・沈下速度・フォルム・沈下姿勢・ウエイトバランス・レンジ帯。

アレやコレや、自分なりにノウハウを蓄積してきた事は、意義のある自作バイブレーションの提案を志す物として非常に心強い。

蜘蛛の巣の様な『トンデモ・アイデアの塊』を大暴投・豪速球で連射してくる『甲さん』

そんな訳の判らないトンデモデーターのクシャクシャした塊を紐解きコツコツと再現していく『乙さん』

私の中に存在するこの2つのキャラをマネージメントするのにも最近慣れてきた。

センジュの追求は取り敢えず『ギリ・フローティング』で休んでもらい、

次は

頓挫しまくって早2年の

『1番デイミノー・カマキリ』

目指すは

『後方固定重心ぶっ飛び・ハイピッチウォブンロール・スロー気味水平シンキングミノー』爆

(出来るんならみんなやってるワァー!)

しかしコレ!

このためのノウハウ!

センジュではボツだったバランスが

カマキリでは貴重な糸口だったりもするんです。笑 

んで!急いで勤めて作り上げた、

苦節2年(3年かも?)の初号機が完成。

当初の構想よりややセンジュ様に引っ張られている感は否めないが

『気にしない!気にしない!』

そもそも6gの棒状ウエイトが真ん中後方にガシッと付いている時点で

ぶっ飛びは確約されている。

そして水平沈下を促す、デカ尻フォルム、頭に1gだけウエイトを打つ。

ハイピッチにするための小型真鍮リップ。

いざいざ完成!

取り敢えず武庫川へ!

キャスト!

飛ぶ飛ぶ!(当たり前か?)

問題はアクション!(センジュの目標はハイピッチバタバタ・カマキリの目標はハイピッチ微振動ウォブンロール)  

んん?

ハイピッチバタバタやん!

理想のハイピッチバタバタやん!

センジュのミッション当初の目標通りに完成!

イヤイヤイヤ!

カマキリ!カマキリ!

んんん!

まぁいいかぁ!

いきなり

『1番デイミノー・カマキリ』

完成です!

アクションはハイピッチバタバタ!

よし!

コレを磨いてやる!笑