ワンダー,80,インプレ(するかぁ?)

ようこそおこしくださいました!フミニイです!

厳寒期のシーバス攻略縛りで、

いろいろ見させて頂く。

『ワンダー低層デッドスロー』をどんだけ見る事か!

人によっては「それしか釣る方法がない!」と主張される方さえおられる。

「そうなのかぁ・・・」

シーバスを始めた年の冬、

ワンダーを三個購入。

「よしよし!底辺りを漂わせる様にデッドスローだな」と投げるも、飛ばん!

モチロン私のせい。笑

竿はショアジギも出来る様にとM、リールは3500番にPE1.5号。

飛ぶわけがない。そのあと知人に頂いたビーフリーズもしかり。

底ギリギリを這わすイメージはルアーを無くす秘訣。笑

残1つになり、宝物確定。笑

投げようとしてもトラウマが・・・。

そんな私を温かく迎え入れてくれたのは、IP26を始めとする、コアマン 一派。

あっという間にコアマン ばっかり集めるように。

そして知らぬ間にバイブレーションおじさんに。笑

 

話はゴロッと変わりますが、何の世界にも基準点となり得る、圧倒的なスタンダード化を成し遂げた偉人がいらっしゃいます。

20年か30年に1人(1組)出るか出ないか。

例えば野球界ならON(王さん、長嶋さん)。

そして、お笑い界ならダウンタウンのお二人。

それらの方々は1つの基準点となる。

お笑い界の場合、

ダウンタウン、以前、以後、みたいな座標軸となってらっしゃる。

ダウンタウンのお二人の漫才は、

それはそれは斬新で面白く、

『あたかも正論の様に語る不条理ボケに翻弄されながら、突っ込みはイライラして怒っていく』

的な。

しかし良く良く考えるとそのパターンって、

いとしこいし師匠もやってらしたなぁ、と。

しかし、その手法であれだけの破壊的大爆笑をかっさらった、お二人は座標軸となられたのです。

 

そして、話はシーバスに戻り、コアマン さん。

メタルバイブもスピナーも既に存在はしていましたが、

あれだけデイゲームのシーバスをアングラーに釣らせた、IPとPBも今では座標軸なりました。

 

そして遥か、その20年以上前にシーバス界にはワンダーという、1つの座標軸が登場していたのです。

元々は琵琶湖の大型バスを遠投してバイトさせる目的で開発されたらしいのですが、

いつの間にやらシーバス界に広まる。

あの、小沼正弥氏もワンダーばっかり使っていた時期があったそうです。

ルアー作りをされた方は痛感してらっしゃるのではないか?と、思いますが、

自作シンペンを作ってると、ワンダーになってしまい。

よく飛び、動きも自然で引き重りのしないバイブレーションを作ろうとすると、IPになってしまいます。笑

何をやってもそういう座標に胸を借りている感がつきまとう。

ジレンマを巻き起こす座標軸というやつです。

最近でこそ、新しいタイプのシンペンかいろいろ出てはいるが、一昔前までは

『ワンダーより飛ばないシンペン』

『ワンダーの動きを悪くした様なシンペン』

『ワンダーを更に何やってるかわからい様に改造した様なシンペン』

などが売り出されては消えたらしい。

よく、

「ワンダーって飛ばないし、何やってるかわからない!」

なんて批評が多いけど、

5グラム前後のジグヘッドリグに比べたら全然飛ぶし、状況もわかりやすい。

ましてや80mmぐらいになってくると、風さえ無ければ普通に飛ぶし、ダウン系であれば状況も伝わる。

私の感想からするともっと使いたいルアーである。トラウマさえ無ければ。笑

ワンダーとて、80mmともなると11.5gあるのでミデアムライトぐらいの竿でpeをあまり太くしなければ不自由なく飛びます。

浮く浮くとも聞きますが11.5gの重量を竿先に乗っけるぐらいのテンションと早引きしない感じで引いてくる限りはチャンとワンダーしてくれています。

 

さて!動きは。

(お前が語るな!)

フラフラユラユラムーブの極みで、

何らかの原因で力尽きた小魚がとりあえず隠れる場所を冷静に探しているよう。(必死にではなく)

そして見つからず力尽き沈んでいく。本家本元、水平ロールはゆったりで力尽きた感がさすがの感じ。

尻振りは前方を支点になされ、大き過ぎず、おとなしすぎず。

支点の軸がラインのど真ん中から微妙に左右にズレては戻りを繰り返し

後頭部の緩やかなアールにあたるわずかな水流が細やかなお辞儀運動を繰り返す。

小味的な隠しムーブが散りばめられており、まるでワンダーを思わせる。(ほらね!)

特にこの支点が微妙に左右している感じは

形とオモリのバランス両方をワンダー化させるしかなく、

似たような物を作っちゃったら「ワンダー的ですけど!何か?」と居直るしかない。笑

数々のルアービルダーの憧れ、そしてジレンマの素。笑

そんな事考えながら使うと釣りの楽しさもより一層深まるかも?

邪道,グラバー,Hi68S,インプレ

ようこそおこしくださいました!フミニイです!

最近その偉大さにひれ伏している邪道さんのルアー達。

前にも書きましたが

パッケージのオラオラ感と

マニア感、テクニカル感、漂うラインナップが

私的ではないと、初心者向けではないと、勝手判断し間違えておりまして。

邪道さんのルアーに導いてもらって、いろいろできたであろう、貴重な3年のシーバス釣り始め期間をほぼ邪道なしで過ごしてしまいました。

そんな中、

そう!

バイブレーションバカ全盛期の期間中に

1つだけ大野ゆうき氏の動画に導かれて、

ロクにメソッドや使用局面も把握せず、

飛びついたルアーがグラバーだったのです。

当時自作バイブレーションのラインナップの中に、

表層直下でルアーを見ながら早引きできる物がなく

「この領域はしばらくプロのルアーで探るしかない」と

とびつきました。

張り切って暫く使いましたが、

私は飛びついたが、

魚は飛びつかず。

(もちろん使いこなせてないからですが)

その後偶発的に自作のクリアハードが釣果をあげたので、

グラバーの方は、なんかいいルアーなのでもったいないと宝物化しておりました。笑

素人のハンドメイドに、ある日限界が訪れます。

言わばクリアハードはショートバイトでも口にかかりやすくするために、リアフックを付けた代わりにカチカチにされてしまったハイブリッドみたいなもので、表層や表層直下をウネウネ混じりに微振動で進みます?

ハイブリッドの表層系早引き能力と、ハイブリッドでは実現し難い、完全リアフックを装備している代わりに、ゴムの齧られっぷりは得られてないようで、他を投げてダメならワームかハイブリッド的な恩恵は受けられない。

ハードルアーはハードルアー的な。

何より沈まない様に表層用のウエイト配分しているバージョンはバイブレーションとしてはあんまり飛びません。

その辺に居てる!って時は、

8番

 

8番かクリアハードで充分ですが、

広角大遠投、表層、なるべくスレさせない寄せ系バイブレーションは釣具店にも売っていないし、(知る限り)

自分でも難しい。それである日、そうそう!と、

ローリングベイトがそれなのか?的な感覚で購入し、まぁ違うかったとしても定番だからいいか?

みたいな感じで買いました。

抜群にさすが良いルアーではあったのはいうまでもないですが、探し物とは違う。

思っている感じには当てはまらない。

口で水掴んでる感が欲しい。

そして、微振動感も欲しい。

 

時は流れ。

 

ビギナーズラック的な大金星は三年目にもなると、さすがに訪れず。

四年目は実力を付けるしかないと。(当たり前)

研究の結果、

三年目の春のチヌ名人事件に始まるチヌ騒動、

アンド、

シーバス釣りやってます発言、剥奪されそう事件、笑

まだまだ厳しいだろうけども御前浜(香櫨園浜)早朝チャレンジ!

はボトムコンタクトを安易に繰り返したせいで、

タダでさえシーバスが網入れで少ないのに

それにプレッシャーを与えて散らしてしまい、

チヌはボトムノックで寄って来た的な原因だと推測されました。笑

なにぶん初(ルアー)釣りシーバスはボトム。

そしてボトムを引くとチヌも含めてシーバスも釣れる事が多く『ボトム教』信者に。

しばらくして

神はボトムだけにあらず!と

新しい宗派を様々に見ていきます。

表層教、表層直下教、中層教、

ボトムから表層に向かい斜め上がり教、

1番厳格で修行が厳しい、

動かすな教。笑

路頭に迷った私は、

表層直下教に身を寄せます。笑

そんな暮らしの中で、

いくら探してもどこに居るか分からず行方不明になっていた、シーバスと再会する事が出来ました。

そしてバイブレーション巻き巻き教から扉を開いて導いてくれたのがこのグラバーだったのです。

このグラバー、よく飛ぶ小振りのミノーながら

ゆっくり引いても早く引いても、バイブレーション的な微振動を発しながら表層直下を安定して泳いでくれます。

巻き巻き教信者大歓迎のご様子。

しかもたまに程よくバランスを崩す。

邪道さん、得意のオート食わせの間。

そしてビビるのが、

水平ロール沈下。

バイブレーション一団が苦手とする、大きく開いた隙間を充分過ぎる程、塞いでいます。

何より大玉の移動ウエイトがキャスト時にはリアビッシリに移動して、

風が無ければ後方重心ジグ的な投げ感。

普通のバイブレーションがキャスト時には前方重心で、

一度反転させる間、というか、

頭から回転させずに飛ばすためのちょっとした脱力がありますが、

グラバーの場合は遠慮なく竿の反動にのせられます。

しかもふつうのバイブレーションと違って、

太めではあるが、空力良さげボディの中は空洞の面積が広く、

ロール沈下を程よくこなします。

そしてトゥイッチ、ジャークにも反応が良く。

水平姿勢をキープしているのでエビなどのトラブルもない。オマケにデッドスローで引いていくとユラユラシンペン調の尻フリムーブをしながらボトム近くを水平引きできる懐の深さ。

まるで秀逸なシンキングミノーの様な使い心地。(イヤ!だからミノーだって!)

小技師、

巻き巻き師、

上級者、

初心者。

すべてのアングラーの表層直下探りに答える、

特別なミノー。

買って良かった!