自作バイブレーション,4年間で感じた事。(4年間の流れ) 第二話

ようこそおこしくださいました!フミニイです!

本格的な寒さが阪神間の山岳部には到来した様で、

早朝の道には霜がかかっていました。

寒かろうが雪が降ろうが、全くシーバスはんに相手にされなかろうが、

行けるなら、当たり前の様に毎週釣りに行く私。笑

何なら河口の冷水が流れる場所で北風六甲おろしを浴びながら、立ち込んだりする。笑(ブルブル!)

それでも『もう懲り懲り!』なんて思わないで

『あれはあーだった今度はこうする』なんて、無条件で今度はどうするのか考えている。笑

 

冬の空は広大に見えて、夏とはまた違う青さを帯びる。

盛んに動いたり、考えたりすると顔や頭が熱く成る。

おそらく、低cpuの私の脳をフル回転させると

軽いオーバーヒートをする模様。(血圧では?)

イヤイヤ!

若い時から我が脳は中々簡単にはアップデート出来ずに

頭や顔が熱くなる。

そんな時は窓を開けて

顔に冷たい外気をあびせる。

そして青い空を眺める。

 

窓の枠にカメムシが動いている。

こんな真冬にカメムシも頑張るなぁ!と

釣り場での自分と照らし合わせる。

普段は嫌われ者のカメムシ。

『コイツにも良い所あるんじゃない?』と

根拠なく思ってみたりした。

(シンミリ・・・)

 

 

イヤイヤイヤ! 

ルアールアー!

前回の続きです。

初心に帰ると申しましたが、そもそもショアジギングに近い激重ルアーリトリーブ沙汰を繰り返していた私。

だんだんとその重量は妥当な26gレベルに抑えられていくわけです。

そう!釣るために!笑 

 

そんな中で自作バイブレーションを作ろうか?と成る訳なのですが、

アルミやステンレスの板を切り抜き、嚙み潰し重りを配置する。

今では全く気にならない事なのですが、当時ルアーの側面がフラットにならない事にかなりのわだかまりを感じて、何か良い方法はないか?と

試行錯誤した結果、

アルミのパイプを斜めに切り、その中に鉛を入れて、アルミパイプごと潰して行く作戦を思い付きました。

それはそれは表面が滑らかなアルミパイプ。

ホログラムシールも綺麗に定着する。

初めの内は『コレは良い』と

なりましたが、

アルミパイプを同じ角度で形を揃えて切ることなど中々素人には難しく。

たまたま一つ上手く出来たところで再現性に乏しい。

アイの設置にもかなり骨がおれる。

そこでアルミ板 を切り抜き、プラスティック粘土のおゆまるで纏う事を思いついた。

ところがおゆまるは私的に極端な高浮力である上、鉛との比重の対比が

私のその頃考えていたバランスと相性が悪い。

それに夏になるとルアーボックスの中でヌガー状になってしまう。

そんなこんなでベースを丈夫なステンレスにし、ボディも今のモデナを使う事に。

それがしっくり来たわけです。

後から気がつくのですが、

モデナ自体の比重は水より随分高く、それ自体が沈む性質で、

プラッチックで気室なく仕上げたソリッドバイブより、更にボディ自体が重たい訳で、

完全に私の自作ルアー沙汰は

見知らぬ間にガラパゴス島に漂流していたわけです。

前回はそんな工程を飛ばしていきなり、御前浜デビューのエピソードから始めましたが、

その前は、そんなルアー自作沙汰のテストを比較的ディープな、播州室津漁港、地磯や垂水漁港をホーム扱いして、繰り返しておりまして。

アルミの板に丸型嚙み潰しを配して、ラメ入りおゆまるでコーティングされた10gに満たないコノハ状のブツが出来上がります。(1番サロゲート)

1番サロゲートの再現失敗から生まれた『シーマウス』表層系で初めてチヌを仕留めた、記念すべきバイブレーション。限りなく1番に近いが、1番のコンセプトに反して、常に波動が出て、止めた時はキッチリフォールする。

もちろんこの前まで40gのジグをシンペン使いして、IP26を最高位と崇める初心者釣り師に

10gに満たないバイブレーションは飛びません。

『ナンジャ!コレ?』と。

しかも浮力のあるおゆまるのせい(今となっては功)で

中々沈まない。

しかもスロー引きでは水平棒引き。

リフトするか、早引きの時だけバイブレーションとなります。

「まぁ良い!やっとバイブレーションが出来上がった!」と

気に入らないながらも大切に投げていました。

『ボトム信仰、ぶっ飛ばしてブルブル引いてくる気満々のショアジギ掛かったシーバス狙い』の釣り師には

表層近くでうだうだ漂う、超スローシンキングバイブレーションなど相性は悪い。

完全なる『猫に小判』笑 

初心者ながらも「コレは小場所でチョコチョコ探る時に使う!」と用途は理解していましたが、

そんなもの上手く操れるわけもなく、釣果ないままロスト。笑 

ただ最初に出来たバイブレーションとして印象だけは強かった。

でもその時点ではボツ。

もっと抜けが良く、振動も常に強く出る物を作りたかった。

そして本来、メタルバイブを作りたかったのだから、鋳物に挑戦してみよう!と。

鉛は融点が金属の割には低く、気化した毒性の高い鉛を吸ったり、体に取り込む様な事に気を付ければ、

アルミ鍋とカセットコンロで簡単に溶かすことが出来る。それを型に流して固める訳です。

続く

 

自作バイブレーション,4年間で感じた事。(4年間の流れ)

ようこそおこしくださいました!フミニイです!

元々アユ釣りやふかせ釣りをしていた私なのですが、

ルアーフィッシングの魅力に気づきちょうど5年前ぐらいから徐々にかじって、

翌年からは自作ルアーの面白さにも気づき、現在のようなはめに。笑 

ショアジギの真似事をして青物狙いをするつもりが、シーバスを対象にすれば、近隣のお散歩でもしようかという様な環境でゲーム性の高い釣りが楽しめる事に気付き、

それ以降は実質的にシーバスマンに。(チニングマンという噂も、笑)

 

ジグをぶん投げていた私にとって、コアマン さんのIP26との出会いは衝撃的。

 

そして、シーバスハンター、トレイシーと文句の付けようが無い、バイブレーションにも出会い。

市販ルアー博士さながらにルアーコレクター街道を歩んでも良さそうなキャラの私でしたが、ここは自作して行こうと、経済的な算段も相まって

自作ルアー作りを始めたのであります。

最初は兵庫県南部全域を飛び回り、

やれ播州室津の地磯、

明石の有名所や、

姫路、垂水漁港と周り周りしましたが、

意外にも、近場の御前浜の魚が私と遊んでくれたので

いつの間にやら御前浜専属の様になりました。

どシャローサーフゆえ、おのずと釣りはデイでもウェーデングに。

以前やっていた鮎釣りがウェーデング必須だったのでスンナリと立ち込む感じに。

そうなって来ると水深は浅いし、足場が低い状態で釣る事になり、お気に入りのルアーの使い勝手が変わって来る。

チョイスするルアーもドンドン小さくなっていく訳です。

そして自作ルアーもだんだんと60mmを切る物が主流に。

粘ってもスレさせない様にと、バイブレーションとて、弱波動に仕上げていく様に成る。

そうしていると強波動では無いけれど高アピールという、相反するとも言える動きをルアー に求めていきます。

そんなニッチで自分勝手な無理難題は自作ルアーに求めて『プルプル52』や『ズー』が産まれる。(正確には残る。)

『ダイワ シーバスハンターバイブレーション』って、安いし、よく飛ぶし、動きは間違いないし、現在でも大定番であっても不思議でないルアー。しかも気室があって好浮力な所をしっかりしたウェイトを配してシンキングにしている。ゆっくり目テンションかけ巻き巻きなら、表層直下的に通して来れる。

『コアマン アイアンプレート26』をわざわざ個人のブログで取り上げる事自体、少々トホホ。あの形とバランスはある意味、新しいバイブレーションを作ろうか?という方の呪縛にすらなっている模様。

『トレイシー25』ちょうど良い感じの鉄板バイブがIPブームで売りにくかったであろう時期にあえて直球勝負で挑んだ的ブルーブルーさんはさすが!頭のウェイトをやや下向きに配して、長く伸びたリアウエイトでラインアイにかかるバランスが相殺されている。そのバランスが水噛みと引き心地を両立させて、なおかつ水平に近い姿勢をキープしている様。

『プルプル52』があわやランカーか?ぐらいのシーバスを御前浜で呼んでくれてからは『小型で優しいバイブレーション表層直下信仰』が始まる。

それまではどデイで魚が沈み切ってからの釣りが多い中『結局ボトム教』信者でありましたが。笑 

そうこうしている間に、自分の作るバイブレーションの飛距離が気になり始める。

後から気付くのですが、当時はMの長竿を使っていて、ラインもPE1.5号。ジグをロングキャストして、シンペン的に使う釣りをよくしていた流れでそうなった。そんなタックルで10gに満たないルアーが快適にロングキャストできる訳もなく。ML竿にPE0.8号で釣りをし始めた時に玉手箱を開けたか?の如く、世界観は変わった。笑

もう少し重たいバイブレーションを作りたいと、配置する重りを重たくしていくと、ある段階でルアーが棒引きに成る。しかしながら、ラインアイを後方にずらしていくとハイピッチ微振動の重たいバイブレーションが出来上がる。(『ズー』の原型)

上下にお辞儀をしながら微振動でボトムスレスレを引いて来る『ズーの原型』で当時の私の技量ではあり得ないほどチヌが釣れた。そしてシーバスもポツポツ釣れた。またまたボトム最強論に苛まれた時代。

「こりゃいい!」とフリーハンドでただ重たく作ろうとした『ズーの原型』は瞬く間に、ややこしい御前浜のボトムに吸い込まれた。

再現しようと思い出しながら『ズーの原型』の復刻を試みるも、逆に微振動にならない。

その上、重たく『ズーの原型』の様にフワフワ舞う軽快さもなく、瞬く間に御前浜ボトムに吸い込まれる。

「これではいかん!」と、水より高比重なボディを付けていたのを、ある程度水に浮くボディに変える。

それによって根掛かり回避は幾分マシになったが、微振動とはかけ離れた、全然違う、何なら振動強い目のバイブレーションが出来上がる。

そして浮力のあるボディを太っちょ気味に纏わした効果か?

軌道自体がフワフワした感じに成る。

『マガタマ』の誕生である。笑 

コレがよく釣れたりした。笑 

シーバスも釣れたが、

とにかくチヌが好む。

その時御前浜がチヌ絶好調時であった事もあり。

一日に二回年無しを釣ったりして、何だかチニング師の様になってしまった。

「コレではいかん!」と、初心に戻る画策を。

続く