第九話,センジュ棒バルサ88,四苦八苦沙汰,自作ミノー

ようこそおこしくださいました!フミニイです!

阪神間はやっと春らしい暖かいお天気に、

ちゅうても、もう、ゆうとります間に夏ですが。笑 

いつも、ほとんどの釣りを自作ルアーで完結していると言えど、

釣具店でシーバス界のレジェンドの面々がお作りになったルアーを買う事ももちろんある。

 

自分でルアーを作ると分かるが、

ルアーを大きな欠点なく、斬新に革新させるのは容易ではない。

考え尽くされたその構造

『これ以上は無理!』という段階に来ている。

 

しかし

そんな状況下でも

もちろん天才レジェンド方々は次々と新しいアプローチを繰り広げてらっしゃるし、

なんならネタの小出しなんかしてるド・天才もいらっしゃる。

 

そんな数々のルアー。

何よりジャッジするのは、消費者でなく、レジェンドでもなく、

物言わぬお魚なんだから、

一体全体何が正解かも分からぬ世界。

ゆえにまだまだ目の付け所は溢れている様にも見える。

シーバスを始めた頃

『こんなプラスチックや鉛の塊が1000円を越えるなんてあり得ない!』と思っていたが、

今は身につまされて分かる。笑 

今では仮に2000円を越えていても安いと思える。笑 

 

そしてルアーを自作して気づいた事、特に最近気付いた事がある。

 

当時、メタル系とミノー系の値段の格差。

しばらくは不思議で仕方なかったが、

今では身につまされてわかる。

 

ほぼほぼ沈んじゃえば良い、メタル系と、

沈下さえ精査しないといけないミノーでは、

チェックポイントの数が違う。

 

コレを完璧に造作するのは、大変な事です。シミジミ・・・。

 

私のルアーの作り方、

フリーハンドでパッパと

私の中の『甲さん(幼児)』が再現性のカケラもなく適当に作る。

それを

私の中の『乙さん(オッさん)』が

イラストレーターソフトで2次元設計して、

 

チマチマ仕上げるというパターン。

 

甲さんがテキトーに作る量とスピードはけたたましく、

乙さんはその中から使い物になる物をチョイスして形にしていく。笑

 

イヤハヤ、私はこれまで沢山の方と絡んで仕事や共通の目標に向かって歩いた。

私が相棒として組んで下さった方は

私を『甲さん』として見ている方。

私の『乙さん』を求める方など様々。

例えば創造、創作を生業とする我が妻は、

私の『乙さん』と結婚した模様。

多感で発想マンダラ的、私の甲さん部分は

創造、創作、表現的な事を努力で昇華してきた妻にとって

鬱陶しく、気味悪い存在で有る模様。笑 

かたや、

音楽を真剣にやっていた時の相方は本職が工学系の研究員で超理論派。

パズルのカケラ的な価値観のピースを組み立てる事に意義を求めて、私に新たな発想ばかり求めていた。

まとまった普通の事をやったらガッカリされた。笑 

仕事面でも見る人により、イメージは180度違っていたりする。

そんな私の感覚でセンジュで見た動きは甲さん、乙さんの得意分野をフルパワーで発動させるにふさわしい期待の星。

正確さ、緻密さが無いとセンジュにあらず。

これまでの理屈を踏襲している様では、少しでも妥協してしまえばセンジュにあらず。

言わば線では無く、点を求める作業。(コンマ67に引き続き)


『飛ばしたい!』一心でウエイトをやや後方に移動すると、

それはジグの様にバタバタと暴れ始めるし、

より安定させようとウエイトの重心を下方スレスレにすると普通のミノーの様になってしまう。

強制的に前傾にしようと頭に少しウエイトを付けると、奇跡のスラロームは平凡なスラロームに。

頭が下がっているのでは無く、お尻が浮いているにしないといけない事に気づく。笑 

『えー?一緒やん!』では無く、

その意味はミノーの挙動に雲泥の差をつける。

キャスト感の向上を目指す中で『お尻が浮く』で無いといけない事は結構きつい。

かといって、全体重量を上げようとすると『フローティングorスローシンキング』のお題から外れる。

前方の浮力体の効力を無効化するために細くするとフォルムのベイト感が希薄になり、

何のためのベイト感溢れるスラロームかわからなくなる?

仕上がり仕上がり毎に竿の角度に対する反応が違う。

ただ巻き表層dogも大切な要素。

アガチス版で明確に見てしまった奇跡。

バルサ版で再現する事により、

甲さんがたまたま作った奇跡を乙さんがレシピ化出来るのか?

前回の比重の精査と

両面から詰めてどうしても

あのカチカチのアガチス以外で完成させたい。

続く